VPS(バーチャル・プライベート・サーバー)は、ゲームに適したレンタルサーバーとして注目されています。
マルチプレイなど容量が必要なゲームでは、1つのサーバーに複数ユーザーが同時にアクセスすると、通信が安定せず満足にゲームを楽しめません。
ほかにも、長時間稼働していると膨大な電気代がかかったり、PCやタブレットが起動しているときしかアクセスできなかったりと、さまざまな障害が生じます。そんなお悩みを解決できるのが、ゲームに向いたレンタルサーバー「VPS」です。
本記事では、世界中でもっとも利用されている高機能VPSを扱う弊社が、ゲームにおすすめのレンタルサーバーやその選び方を解説します。どうやってVPSを選べばよいのかわからない方や、おすすめのVPSを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.ゲームには専用のレンタルサーバーが必要!
Minecraft(マインクラフト)やARK:Survival Evolved(アーク:サバイバル エボルブド)といった複数名で遊ぶマルチプレイ前提タイトルの場合、プライベートモードにはPCゲーム専用のサーバーを用意しなければならないゲームがあります。
ゲームが得意な友達と一緒に遊びたいと思っても、自分でサーバー環境を用意するスキルや知識がないゲーマーもいます。とはいえ、ゲームのために高額なサーバー機器を購入するのも現実的ではありません。
そこで、ゲーム運用にもマッチしたレンタルサーバーの出番です。レンタルサーバーは、すでにサーバー業者が用意している環境をレンタルするサービスです。
サーバー機器を購入するよりも圧倒的に安価なコストで利用できるため、導入するハードルも低いメリットを持ちます。
レンタルサーバーは一般的に「共用サーバー」「VPS(仮想専用サーバー)」「専用サーバー」の3種類があります。この中でゲーム利用に適しているサーバーは「VPS」です。
VPSは共用と専用の中間に位置づけられるサーバーで、共用・専用両方のメリットを含みバランスに優れています。ゲームのためにサーバーをレンタルする費用も、VPSなら月額数千円とコストを抑えられます。
ここからはゲームでの利用を中心に考え、レンタルサーバー「VPS」の特徴などをご紹介します。
2.ゲーム向けレンタルサーバー「VPS」の特徴
● ほかのサーバーの影響を受けない
● 自由度が高い
● コストが安い
2-1.ほかのサーバーの影響を受けない
VPSにはほかのユーザーから影響を受けにくい特徴があります。
VPS(バーチャルプライベートサーバー)を日本語訳すると「仮想専用サーバー」です。
その名の通り、仮想ではありますが、ユーザー専用のサーバー環境が与えられます。
専用サーバーはユーザーごとに設備の整った部屋を1つずつ貸し出すような仕組みで、共用サーバーとは異なり、共有するエリアが少なめです。そのため、ほかユーザーの影響を受けにくく、ゲームも安定してプレイできます。
共用サーバーをゲーム用にレンタルするのは、あまりおすすめできません。共用サーバーは1つの部屋に複数名が集まって利用するような仕組みで、価格は安いものの、ほかのユーザーがサーバーに負荷をかければ同部屋のユーザーもその影響を受けてしまいます。
特に「ARK:Survival Evolved」や「Rust」、「マインクラフト」のような1つのサーバーに大人数が参加できるタイトルで同じサーバーを共有していると、ゲームプレイのパフォーマンスが低下したり、ラグを感じたりしてしまう可能性があります。それらも、VPSならほかユーザーの影響を受けにくい点がメリットです。
2-2.自由度が高い
VPSの特徴として、サーバーの管理者権限(ル―ト権限)が付与されている点が挙げられます。管理者権限があると、サーバー運用における自由度が高くなります。
皆さんは“管理者権限”といった言葉に聞き覚えはありますか? 管理者権限は”root権限(ルート権限)とも言われているので、もしかしたらroot権限の方が管理者権限よりも知っている人が多いかもしれません。管理者権限はユーザー自身に割り当てられているサーバー領域に対し、管理者の立場で作業ができる仕組みです。管理者権限があれば、運用に必要なアプリケーションを自分自身でインストールしたり、必要に応じてサーバー設定を変更したりできます。
共用サーバーは一般的に管理者権限が付与されていないので、作業できる範囲が限定されます。
2-3.コストが安い
VPSは共用サーバーと専用サーバーのメリットを併せ持ったサーバーです。共用サーバーのように比較的安価なコストでサーバーをレンタルできるうえ、専用サーバーのような高機能でゲームを安定してプレイできます。
特に、コストが安いのは非常に大きなメリットで、お試しに使ってみたいニーズにもピッタリです。
3.ゲーム向けVPSの選び方
これまで、VPSの特徴について解説しました。ここからはゲームに合うレンタルサーバーを探している人へ向けて、VPSの選び方をご紹介します。
● 操作が簡単であるか
● セキュリティ対策が万全か
● コスパはよいか
● サポート内容が充実しているか
3-1.操作が簡単であるか
この記事を読んでくださっている方の中で、サーバーの操作を頻繁にしている方は少ないでしょう。
実際、サーバーを契約して管理・運営を担当している方でなければ、サーバー操作の経験自体ほとんど無いはずです。
一般的に、レンタルサーバーにはサーバー専用の管理画面が付いてきます。
サーバー管理画面は業者によって異なるケースが多く、使い勝手が異なる点に注意が必要です。例えば、外部業者が作成した管理画面を採用しているサーバー業者もありますし、サーバー業者独自に専用の管理画面を作成しているケースもあります。
サーバーの設定を変更する際はサーバー管理画面を使うケースが多くなる一方で、使い勝手が悪いと目的を達成するまでに時間が掛かってしまいます。
ゲーム用にサーバーをレンタルするときは、問題を避けてサーバーを運用できるよう、管理画面の使い勝手を確認しましょう。レンタルサーバー業者によっては、テストサーバーやお試し無料期間などが提供されています。本番と同じ専用環境を利用して、使いやすさを実体験するのをおすすめします。
3-2.セキュリティ対策が万全か
サーバー運用においてセキュリティ対策は重要です。
いわゆる「サイバー攻撃」と呼ばれるトラブルは増加傾向にあり、ゲームサーバーが狙われた事例も多々あります。攻撃を受けた場合はサーバーが停止する可能性もあり、利用者は対処に追われてしまいます。
ゲームでの利用が目的であれば、セキュリティ面よりもサーバーの機能やスペックを重要視される人も少なくありません。しかし、仮にゲーム専用に運用しているサーバーがウイルスに感染した場合、被害者になるだけでなく、外部を攻撃する踏み台になってしまう可能性も。場合によっては、知らないうちに加害者になるケースも考えられます。
そのため、ゲーム専用のレンタルサーバーを探している際は、スペックだけでなくセキュリティ対策も合わせてチェックするのが大切です。なかには、サーバーサイドで堅固なセキュリティ対策を導入している業者もあり、利用者の対応が不要で簡単に利用できるレンタルサーバーも存在します。
セキュリティ対策は業者によって異なるため、どの程度のセキュリティ対策が行われているか事前に確認しておくのをおすすめします。
3-3.コスパはよいか
ゲームにおすすめなレンタルサーバーのなかでも、「VPS」はコストパフォーマンスが優れている傾向にあります。前述したように「共用サーバーと専用サーバーのメリット部分を併せ持ったサーバー」であり、利用料が手ごろながらハイスペックな性能を備えています。
せっかくサーバーを契約するのであれば、可能な限りコストを抑え、希望を超えるスペックのサーバーを利用したいと考えるはずです。インターネットでレンタルサーバーを調べると、ゲーム向けを謳うさまざまなサービスがあります。しかし、よくよく見比べてみると、機能・スペックが似ていても価格が大きく違うケースも珍しくありません。
ゲーム向けのレンタルサーバーを探している場合は、ひとつを決め打ちで選ぶのではなく、複数のサービスを比較検討してコストパフォーマンスに優れたサーバーの選定をおすすめします。
3-4.サポート内容が充実しているか
サポート体制が充実しているかどうか、レンタルサーバー会社の実績をしっかりと確認するのをおすすめします。多くの方はサポートの優先度が機能やスペックと比べると低めです。サポートを利用するのは主に困った時であり、何も困っていない契約前段階で重要視するのは難しいかもしれません。
しかし、サーバーの契約当初は不明点がたくさん出てくるのも珍しくありません。すぐにゲームサーバーを開きたいのに、「設定がうまくいかない」「ソフトが動かない」といったトラブルでうまくマルチプレイができないケースも存在します。
こんな時、サポート体制が充実していると迅速に問題解決できる点がメリットです。サポート体制には、「電話問い合わせの可否」「営業時間の長さ」などがあります。
トラブルの内容をメール(文章)で伝えるのは大変です。すぐに返事が来るとも限らないため、トラブル対応が後手に回ってしまう可能性もあります。
また、日中は仕事があり、「問い合わせできる時間になったらサポートの営業時間外になっていた……」なんてケースも。
レンタルサーバー業者はサーバー運営のプロが揃っているため、自分でトラブル内容を調べるよりも、サポートに聞いた方がスピーディに解決できます。ゲーム専用にレンタルサーバーの契約を考えている場合は、サポートの重要度も引き上げてサーバー選びをするのもポイントです。
是非サポートの重要度を高くし、サーバーを選んでみて考えてください。
4.ゲーム向けおすすめのレンタルサーバー4選
ここまでレンタルサーバーがおすすめの理由、ゲーム向けサーバーの選び方をご紹介しました。
ここからは、ゲームにおすすめのレンタルサーバーを3つに絞り、ご紹介します。
4-1.ConoHa VPS(2GBプラン)
初期費用 | 無料 | 月額費用 | 1,848円※1 |
ディスク容量 | 100GB | メモリ | 2GB |
CPU | 3コア | サポート体制 | 電話|メール|チャット |
※1 12ヵ月契約の場合
ConoHa VPSはゲーム利用者に人気のレンタルサーバーです。マインクラフト用のテンプレートが用意されており、初心者でも気軽にゲームサーバーを開けるためおすすめです。
初期費用は無料で、申込後すぐに利用開始できるので「試しに使ってみたい」といった要望にも応えられます。もちろん、サーバー自体の機能面も充実しています。
4-2.さくらのVPS(2GBプラン)
初期費用 | 無料 | 月額費用 | 1,738円※1 |
ディスク容量 | 100GB | メモリ | 2GB |
CPU | 仮想3コア | サポート体制 | 電話|メール|チャット※2 |
さくらのVPSはレンタルサーバー大手のさくらインターネットが提供するサーバーです。利用者が多い点に加え、自社でデータセンターを運営しており、品質の高いサービスを提供されています。
さくらのVPSでは、ConoHa VPSと同様にマインクラフト用のサーバーテンプレートが提供されており、マインクラフト利用なら簡単に利用できます。
4-3.KAGOYA CLOUD VPS(メモリ-2GB)
https://www.kagoya.jp/cloud/vps/
初期費用 | 無料 | 月額費用 | 880円 |
ディスク容量 | 200GB | メモリ | 2GB |
CPU | 2コア | サポート体制 | 電話|メール |
KAGOYA CLOUD VPSはコスパに優れているレンタルサーバーです。ほかのVPSと比べると、似たスペックであるにも関わらず低価格で提供されています。
前述した「ConoHa VPS」や「さくらのVPS」のようなマインクラフトのテンプレートは提供されていませんが、サーバスペックが充分あるのでさまざまなゲームに対応できるのもおすすめポイントです。
5.ライドが提供するレンタルサーバー「スピーバー」のご紹介
最後に1分だけ、弊社が提供するレンタルサーバー「スピーバー」をご紹介させてください。
スピーバーでは20年以上にわたってレンタルサーバーを提供しています。サーバー管理画面は世界中でもっとも利用されている高機能サーバー管理ツールを採用しており、直感的に操作できるのもポイントです。
スピーバーのレンタルサーバーは主にメールとホームページの利用を主要用途としているため、正直ゲーム利用での実績はほとんどありません。しかし、VPSの機能・スペックについてほかのレンタルサーバーと大きな差がないのも事実です。
もし、ゲーム利用のためにレンタルサーバーをお探しの場合は、ぜひライドが提供する「スピーバー」の利用をご検討いただけましたら幸いです。
スピーバーでは顧客満足度の高いサポート対応が特長です。ご不明な点がございましたら、一度お問い合わせください。
スピーバー ベーシック Vp-2e
初期費用 | 無料 | 月額費用 | 3,740円 |
ディスク容量 | 50GB | メモリ | 2GB |
CPU | 1コア | サポート体制 | 電話|メール |