WEBサイトのセキュリティを強化するためには、Web改ざん対策が不可欠です。
さらに、FTP不正アクセスからの保護を強化するために固定IPを設定することが重要です。
今回の記事では、この重要なセキュリティ対策について詳しくご説明します。FTPを利用したWeb改ざんから自分のWEBサイトを守るために、ぜひご一読ください。
WEBサイトのセキュリティを強化するためには、Web改ざん対策が不可欠です。
Webサイトに対する悪質な行為の一つとして、「Web改ざん」が挙げられます。この悪質な行為は、企業にとって信頼損失など甚大な被害をもたらすことがあります。最近では、Web改ざんの手法の中でFTP経由での攻撃が増加しています。FTPアクセスのIDとパスワードが何らかの理由で漏洩すると、攻撃者は容易にWebサイトを改ざんすることが可能になります。セキュリティを強化するためには、このような攻撃に対する対策が必要です。
例えば、このような例があります。
「Web改ざん」とは、ウェブサイトやウェブページに不正にアクセスし、コンテンツを変更することを指します。これは不正行為であり、合法的な方法で行うべきではありません。以下は、Web改ざんの具体例ですが、これを実行することは違法ですので、善意で使用することは絶対に避けるべきです。
- コンテンツ改ざん:攻撃者は、ウェブサイトのテキスト、画像、リンクなどのコンテンツを変更することがあります。これにより、訪問者が誤った情報を受け取る可能性があります。
- ページのリダイレクト:攻撃者は、特定のページにアクセスすると、自動的に別のページにリダイレクトされるようにウェブサイトを設定することがあります。これにより、訪問者が予期せず異なるコンテンツにアクセスすることがあります。
- フォーム改ざん:オンラインフォームを提出する場合、攻撃者はフォームデータを盗むか、送信されたデータを改ざんすることがあります。これは、個人情報の盗難や不正な取引の可能性を引き起こす可能性があります。
- データベース改ざん:ウェブサイトのデータベースにアクセスし、情報を削除、変更、または追加することがあります。これにより、ユーザー情報や重要なデータが危険にさらされる可能性があります。
FTP不正アクセスからの保護を強化するために固定IPを設定しましょう
Webサーバーでは、特定のIPアドレスからのFTPアクセスのみを許可する設定が可能です。通常、パソコンのIPアドレスはルーターから自動的に割り当てられ、ランダムなIPアドレスが使用されます。しかし、このままではFTPアクセスを行うパソコンとIPアドレスを一意に関連付けることができません。
そこで、FTPアクセスを行うパソコンに固定IPアドレスを設定することで、Webサーバーは正規のパソコンからのFTPアクセスのみを受け入れるようになります。この方法を採用することで、FTPアクセスのパスワードが漏洩した場合でも、他のパソコンからの不正なFTPアクセスを防ぐことができ、結果としてWebサイトの改ざんからしっかりと保護できます。
固定IPアドレスを適用する前後の変化を以下で詳しく見てみましょう。
実はこの対策は、なりすましによる迷惑メール送信被害の対策にもなります。
下図のように、メールサーバーにて特定のIPアドレスからのアクセスのみを許容することで、不正アクセスをガードすることが可能となります。
セキュリティ対策は今やウェブサイト運営者にとって欠かせない要素となりました。
FTPによるWeb改ざんからの保護を強化し、信頼性と安全性を高めるために、固定IPの設定を検討してみてください。