サーバーのクラウド化を検討しているのなら、近年導入する企業が増加している「クラウドサーバー」の契約がおすすめです。サーバーをクラウド化すれば、いつ・どのデバイスからでもアクセスできるようになります。
また、クラウドサーバーはメンテナンスの手間がかからない点や、初期費用がかからず、毎月のサーバー代のみで運用できる点も魅力です。
しかし、「サーバーをクラウド化したいけれど、どのようなサーバーを選べばいいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、サーバーのクラウド化のメリットと注意点、クラウドサーバーの選び方を解説します。
また記事の最後に、おすすめのクラウドサーバーもご紹介します。
サーバーをクラウド化して業務負担の軽減・コスト削減につなげたい方は、ぜひ本記事を参考にしてださい。
1.サーバーのクラウド化とは
サーバーのクラウド化とは、自社のサーバーデータを外部事業者のクラウド型サーバーに移行した状態を指します。
逆に、サーバーを自社内に設置し運用する形態を「オンプレミス」と呼びます。
従来、多くの企業ではサーバーを自社内に設置するオンプレミスの運用が主流でした。
しかし、近年、オンプレミスからクラウドへ移行する企業が増えています。
この背景には、BCP対策(災害等に備える事業継続のための対策)や社内負担の軽減、ランニングコストの削減を求める企業が増加していることがあげられます。
つまり、クラウドサーバーは従来のサーバー管理における問題点を解決するサービスとして注目を集めているのです。
近年クラウドがサーバー利用の主流となっている理由は、クラウド型サービスの特徴と企業の求めるポイントがマッチする点にあるということです。ハードウェアやソフトウェア、そして内部のデータを自社で管理するのはとても大変です。サーバー管理の担当者の負担は相当なものといえます。
そのような状況において、オンプレミスからクラウドサーバーへ移行すれば、サーバー管理の負担をかなり減らすことができます。
また現在の日本ではサーバー管理を任せられる技術者の数が少なく、管理のための人員を確保できない企業も少なくありません。そうした場合にも、サーバーをクラウド化することで人員・人件費の削減につながります。
2.サーバーをクラウド化するメリット5つ
前章でご紹介したように、サーバーをクラウド化することによって管理負担の軽減やコスト削減につながります。
本章では、サーバーをクラウド化するこれらのメリットについて、さらに詳しくご紹介します。サーバーをクラウド化するメリットとしては、主に以下5つがあげられます。
<サーバーをクラウド化するメリット5つ>
- コスト削減になる
- どこからでもアクセス可能
- 災害対策になる
- 機能の拡張が簡単
- メンテナンスやバックアップを自動化できる
上記4つについて、以下に詳しくご紹介していきます。
2-1.コスト削減になる
クラウドサーバーでは物理的なサーバーを用意する必要がないため、オンプレミスと比べて多大な初期費用がかからない点がメリットです。クラウドサーバーの場合、基本的に初期費用はかからず、料金は毎月のサーバー代のみとなります。
一方、オンプレミスの場合、サーバー導入時には物理的なサーバーやネットワーク機器などを購入しなければならず、初期導入費用がとても高くなります。
クラウドの場合、上記のような物理的リソースを用意する必要がないため、初期投資を大幅に軽減できます。
ただ、クラウドサーバーは基本的に従量課金制のため、利用のしかたによって料金の変動があり、月額料金が高額になるケースも考えられます。
しかし、初期投資やメンテナンスが不要な点を踏まえて考えると、費用対効果は高いといえます。管理にかかる手間や人件費も抑えられるため、オンプレミスの運用に比べて費用負担は少なくなるケースがほとんどです。
また、後述するおすすめのクラウドサーバーの章にも記載していますが、運用方法によって月額500円から利用できるなど、小規模向けの安価なサービスも存在します。運用にかかる具体的な費用を把握するためには、自社が希望する用途、運用方法、サーバースペックを明確にするところから始めていきましょう。
2-2.どこからでもアクセス可能
クラウドサーバーの場合、インターネットに接続できる環境であれば、どこからでも、どのデバイスでもアクセスが可能です。場所にとらわれずに自社データの閲覧ができる点は、大きなメリットといえます。テレワークとの相性も抜群にいいですよね。
近年、テレワークは急速に普及していますが、必要なデータが社内でしか見れないとなると、テレワークへのスムーズな移行は難しくなります。
オンプレミスの運用では、自社内に設置されたサーバーへ、会社以外からのアクセスが困難なためです。現在、自社サーバーをオンプレミスで運用している場合には、そうした問題に直面された方も多いと思います。
社員の柔軟な働き方のためにも、クラウドサーバーは役立ってくれるでしょう。
2-3.災害対策になる
サーバーのクラウド化は災害対策にもつながります。もしもサーバーが設置されている本社が被害を受けるほどの災害が発生した場合、サーバーが損傷を受けると業務が停止してしまいます。最悪の場合、業務データや顧客データなど、大切なデータをすべて失ってしまう可能性すら考えられるでしょう。
しかし、クラウドサーバーを利用していれば災害時にデータを失う可能性を大きく減らせます。一般的に、クラウドサーバーに使用される物理的なサーバーは、遠隔地にあるデータセンターと呼ばれる災害に強い施設内で管理されています。
そのため、自社が被災したとしても大切なデータを守れるのです。利便性の高さだけでなく、万が一のトラブル対策としてもクラウド化は有効です。
2-4.機能の拡張が簡単
クラウドサーバーはオンプレミスと違い、機能の拡張が簡単である点も大きなメリットです。
クラウドサーバーの契約時には使用する機能を決めてから利用を開始しますが、現時点で必要がなければ、一旦、必要最低限のスペックとしておくことも可能です。その後、必要に応じて随時、機能やセキュリティ等のサービスを増やしていけます。
しかし、オンプレミスで同様の拡張をしようと思った場合、機能の拡張に膨大な時間と手間が掛かってしまうケースも少なくありません。
クラウドサーバーでは必要に応じてスペックを上げるといったサーバー運用が可能なため、コスト削減にもつながります。
2-5.メンテナンスやバックアップを自動化できる
サーバーのメンテナンスやバックアップまで委託できるのも、クラウドサーバーのメリットです。
クラウドサーバーでは外部のサービス事業者がサーバー管理を行っているため、サーバーのメンテナンスやアップデート、バックアップなどを事業者側で代行してくれるケースがあります。
これらの代行を利用することにより、サーバー管理担当者の負担を大幅に軽減できます。
オンプレミスで自社サーバーを管理していく場合、サーバー管理担当者の負担はかなりのものとなります。
通常、サーバー管理担当者はハードウェアやソフトウェア、データに至るまで幅広いポイントを管理しています。
自社サーバーは業務上使用するものなので、当然ながら安定稼働が求められ、不具合解決やメンテナンス実施まで滞りなく行う必要があるでしょう。
加えて、サーバーのバックアップ・世代管理などにも多くの時間と手間がかかっているはずです。
クラウドサーバーの代行サービスを利用すれば、そうした運用時の負担も大幅に減らすことができるのです。
3.サーバーをクラウド化するときの注意点
メリットの多いクラウドサーバー、ぜひ導入したいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、オンプレミスからクラウドサーバーへ移行する際にはトラブルも多いため注意が必要です。
トラブルを回避するためにも、事前に注意点を把握しておきましょう。
ここからは、サーバーをクラウド化する際の注意点をご紹介していきます。クラウド化はメリットだけではありません。注意点をしっかり把握し、自社の運用に合っているかどうか確認しましょう。
3-1.カスタマイズがしにくい
クラウドのサーバーは、オンプレミスと違いカスタマイズを前提としたサービスではありません。そのため、オンプレミスと比べてカスタマイズ性の悪さを感じる場合があります。
物理的なサーバーを手元に置くオンプレミス運用では、管理者が自社サーバーを自由に設定(カスタマイズ)できますが、クラウドサーバーではある程度制限があるのです。
ただし、自社の運用に合ったクラウドサービスを適切に選んでいれば、多くの場合は問題になることはありません。
もしもサーバーの利用用途や希望する設定が明確であれば、クラウド型のサーバーでも対応できるかを事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
3-2.通信障害などに弱い
ネットワーク環境で利用するクラウドサーバーの場合、通信のトラブル等によってパフォーマンスが低下する可能性があります。
LANで直接つなぐ通信と違い、インターネットの接続に障害が起これば、クラウド上にあるデータの閲覧は当然できません。
ただ、今の時代、業務上インターネット上でやり取りするサービスを使っている方がほとんどでしょう。
このような時代、サービス提供側も多くの対策をしていますから、インターネットにつながらないといった通信障害は頻繁に発生するものではありません。
しかし、業務上使うツール・サービス等がインターネットに依存している場合、通信障害は業務に大きな影響を及ぼします。
また自社のネットワーク環境がクラウドサーバー利用に耐えられないといったケースもあり、その場合にはクラウド化がかえって使いにくくなる可能性もあります。
サーバーのクラウド化を行う際は、そうしたデメリットも理解したうえで、自社のネットワーク環境がクラウド利用に耐えられるかを確認してから、利用を検討しましょう。
3-3.情報漏えいのリスクがある
クラウドサーバーはネットを介するサービスですから、情報漏洩のリスクは避けて通れません。
クラウドサーバーの場合、データはサービス事業者のサーバーに保管され、インターネットを介してデータのやり取りが行われます。
インターネットにつながっている環境であれば、オンプレミスと比べ不正アクセスや情報漏えいの危険性は当然ながら高くなります。
顧客データなどの個人情報、社内の機密情報など、会社にとって漏えいが大ダメージとなる情報はたくさんあります。
サーバーをクラウド化する際は、自社の扱う情報の重要性を加味したうえで、見合ったセキュリティ対策を行いましょう。
4.クラウドサーバーの選び方
クラウドサーバーにはいくつか提供事業者があり、その特徴もさまざまです。必要なスペックを揃えたうえでコストを抑えて運用するには、利用目的に見合ったクラウドサーバー選びが大切です。
もしも利用目的に対してスペックが高すぎるクラウドサーバーを選べば費用負担が大きくなりますし、スペックや機能が不足していた場合にはサーバー事業者の移行が必要になります。
サーバー移行は簡単ではないため、利用するクラウドサーバー選びは非常に重要といえます。
そこで、ここからは具体的にクラウドサーバーの選び方をご紹介していきます。
クラウドサーバーを選ぶ際は、以下4つのポイントを考慮して選ぶと失敗が少なくなります。
- 必要なサービス・機能があるかで選ぶ
- 価格で選ぶ
- セキュリティで選ぶ
- サポート面で選ぶ
これら4つについて、以下に詳しくご紹介します。
4-1.必要なサービス・機能があるかで選ぶ
クラウドサーバーを選ぶ際は、まず自社にとって必要なサービス・機能があるかを重視しましょう。これは、最適なクラウドサーバーを選ぶうえで最も重要な点です。
例えば、高度なセキュリティや自動バックアップなど、必要だと思っていた機能が不足していが場合、せっかく契約してもすぐにサーバーを移行しなければならないなどの問題が生じます。自社が必要とする機能が入っていない場合には、追加費用で入れられるかどうかなど必ず確認しましょう。
クラウドサーバーは、事業者によって機能やスペック、提供しているサービスがさまざまです。
必要機能が入っているのが大前提ですが、反対に不要な機能が多数入っていてそのぶん料金が高くなっているケースもあります。
クラウドサーバーを選ぶ前には、自社にとってどんな機能やスペックが必要か、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
4-2.価格で選ぶ
料金面は、企業にとって特に気になるポイントかと思います。しかし、クラウドサーバーの料金は機能やスペック、付随するサービスを踏まえたうえで適正かどうかを判断しなければなりません。クラウドサーバーを選ぶ際は料金を比較したうえで、それぞれどんなサービス内容なのかをしっかりチェックしましょう。
またクラウドサーバーは使用する容量によって価格が変動するケースもあります。
あらかじめ使用容量に見合ったサービスを選んでおくことがコスト削減につながるため、どのくらいの容量を使用する予定なのかを踏まえて選ぶようにしましょう。
4-3.セキュリティで選ぶ
クラウドサーバーは、ネットワークを介してデータのやり取りが行われるため、セキュリティも重要視すべきポイントです。一口にセキュリティといっても、事業者のもつ技術や機器によってセキュリティレベルはさまざま。高いセキュリティ対策を行うには、そのための技術を有した事業者を選択しなければなりません。
なお、クラウドサーバーは自社で管理ができるオンプレミスと異なり、セキュリティレベルがわかりにくいケースがあるため注意が必要です。
サービス事業者によって標準で適用されているセキュリティは異なりますし、追加で適用する際のサービス内容も違います。
事前に情報漏えいのリスクに備えるためにも、利用するクラウドサーバーのセキュリティ状況はあらかじめ把握しておきましょう。
4-4.サポート面で選ぶ
クラウドサーバーの利用が初めてであれば、サポート面もしっかり確認しておきましょう。クラウドサーバーの運用を開始すれば、トラブルが遅かれ早かれ発生するもの。何かトラブルがあった際、問い合わせがすぐにできる状態だと安心です。
サポート体制は、サービス事業者により、「電話での問い合わせ窓口の有無」や、「マニュアルの充実度」などに違いがあります。
例えば、緊急性が高いときに、チャットやメールでしか問い合わせができないのは非常に不便です。技術面で不安がある方は、こうしたサポート面を重視し利用するクラウドサーバーを選ぶといいでしょう。
5.クラウドサーバーおすすめ6選!
ここまで、クラウド化のメリット・デメリット、選び方をご紹介してきました。
実際に利用してみたいと思ったときに、多くの事業者のなかから自社に合ったサービスを選ぶのは大変ですよね。
そこで、ここからは、おすすめのクラウドサーバーを6つに絞ってご紹介します。ぜひサーバー選びの参考にしてください。
<おすすめのクラウドサーバー>
- Amazon EC2
- Google Compute Engine
- ALTUS
- さくらのクラウド
- IDCF Cloud
- スピーバー
5-1.Amazon EC2
AWS HP

AWS(Amazon Web Services)による「Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」は、柔軟性の高さが特長のクラウドサーバーです。
AWSでは、サーバー規模を拡大する・縮小するといった設定変更が行いやすくなっています。オプションも充実しているので、利用者の希望に応じて高いパフォーマンスを実現してくれます。
カスタマイズ性が高いので、アクセス数の増減が激しいサイトを運営する場合や、環境に合わせたカスタイマイズが必要なケースに向いています。
5-2.Google Compute Engine
Google Compute Engine HP

Googleが提供する「Compute Engine」は、Google管理のデータセンターで運用されているクラウドサービスです。
AmazonのAWSと同様に柔軟性が高く、幅広い用途に対応可能です。従量課金制なので、基本的に使ったぶんしか費用はかかりません。
こちらもAWSと同様カスタマイズ性が高いので、コーポレートサイトやECサイト、アクセス数の増減が激しいサイトを運営する場合や、環境に合わせたカスタイマイズが必要なケースに向いています。
なお、新規申込の場合、GoogleCloudで使用できる無料クレジット$300ぶんをプレゼントしています。
5-3.ALTUS
ALTUS HP

ALTUSは、GMOグローバルサイン・ホールディングスが提供するクラウドサーバーです。
6000件以上の導入実績があり、品質と価格のバランスに優れています。データ転送量を無料としている点が特長で、コストを気にする方に向いています。従量課金ではなく、リソース単位で料金が発生するため、運用によっては従量課金よりも低コストになり得ます。
14日間の無料トライアルを行っているため、使用してから導入を検討できます。
5-4.さくらのクラウド
さくらのクラウド HP

さくらのクラウドは、レンタルサーバー大手のさくらインターネット株式会社が提供するクラウドサーバーです。
自社でデータセンターを運営している点に加え、サーバーの利用実績は30,000件を超えており、安心してサーバ管理を任せられます。データ転送量による課金が発生しない点もポイントです。コストを抑えたい、またはわかりやすくコストを算出したいといった方に適しています。コントロールパネルは直感的でわかりやすいものを採用していますので、サーバー初心者にも優しいサービスといえるでしょう。
5-5.IDCF Cloud
IDCF Cloud HP

IDCFクラウドは株式会社IDCフロンティアが提供するクラウドサーバーです。特長はなんといっても低価格な点です。
1か月500円から利用可能となっているため、クラウドサーバーの試用にも適しています。ミニマムな環境から大容量のネットワーク運用まで、用途に応じた幅広い構成に対応している点も特長。IDCフロンティアは自社でデータセンターを運営しており、冗長化による安定稼働や堅牢性の高さもポイントです。
5-6.スピーバー
スピーバー HP
スピーバーは弊社ライド株式会社が運営しているサービスです。
主なサービスはレンタルサーバーやドメインの提供ですが、Windowsサーバーの提供も行っています。Windows環境下でのアプリケーション運用やバックアップサーバー等でサーバーを考えている方におすすめです。
6.事業用サーバーなら「スピーバー」にお任せ
スピーバーでは、事業用サーバーとしてWindowsサーバーだけでなく、メールやホームページ運用に使用するレンタルサーバーなども扱っています。
事業用のサーバーをご検討でしたら、ぜひ一度お問い合せください。
豊富な知識を持ったサポート担当者がヒアリングを行い、最適なサービスをご提案いたします。