この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
PHPとは
PHPは”PHP: Hypertext Preprocessor”の略で、Web開発で広く使われるサーバーサイドスクリプト言語です。Webアプリケーション開発に特化したプログラミング言語で、主に以下のような特徴があります。
- サーバーサイドで実行される言語
- HTMLに埋め込むことができる
- データベースとの連携が容易
- 豊富なライブラリとフレームワークがある
- クロスプラットフォームで動作する
PHPの基本構文
PHPの基本構文はシンプルで、HTMLに直接埋め込むことができます。PHPコードは <?php で始まり、 ?> で終わります。以下に簡単な例を示します。
■PHP基本構文の例
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>PHPの基本構文</title>
</head>
<body>
<?php
echo “Hello, world!!”;
?>
</body>
</html>
この例では、echo を使って “こんにちは、世界!” という文字列を出力しています。echo は、PHPで文字列や変数を出力するための基本的な関数です。
変数とデータ型
PHPでは、変数名は $ 記号で始まります。PHPの変数は動的型付けで、データ型を明示的に指定する必要はありません。以下に変数の宣言と使用方法の例を示します。
■PHP変数とデータ型の例
<?php
$greeting = ” Hello, world!!”;
$number = 42;
echo $greeting;
echo “<br>”;
echo $number;
?>
PHPの主なデータ型は以下の通りです。
- 文字列 (string)
- 整数 (integer)
- 浮動小数点数 (float)
- 真偽値 (boolean)
- 配列 (array)
- オブジェクト (object)
- NULL
制御構造
PHPでは、様々な制御構造を使ってプログラムの流れを制御できます。以下に、if文とforループの例を示します。
<?php
$number = 10;
// if文
if ($number > 5) {
echo “数値は5より大きいです”;
} else {
echo “数値は5以下です”;
}
echo “<br>”;
// forループ
for ($i = 1; $i <= 5; $i++) {
echo $i . “回目のループ<br>”;
}
関数
PHPでは、コードの再利用や構造化を促すために関数を定義できます。関数は function キーワードを使って定義し、return キーワードで値を返すことができます。
<?php
function greet($name) {
return “こんにちは、” . $name . “さん!”;
}
$greeting = greet(“太郎”);
echo $greeting;
?>
この例では、greetという関数を定義し、引数として名前を受け取り、挨拶文を返しています。
データベースとの連携
PHPは、データベースとの連携が容易で、多くのデータベースシステムとの連携がサポートされています。特にMySQLとの連携が一般的です。以下に、PHPでMySQLデータベースに接続し、データを取得する例を示します。
<?php
// データベース接続情報
$servername = “localhost”;
$username = “username”;
$password = “password”;
$dbname = “myDatabase”;
// データベースへの接続
$conn = new mysqli($servername, $username, $password, $dbname);
// 接続エラーのチェック
if ($conn->connect_error) {
die(“接続エラー: ” . $conn->connect_error);
}
// データの取得
$sql = “SELECT id, name FROM users”;
$result = $conn->query($sql);
// データの出力
if ($result->num_rows > 0) {
while($row = $result->fetch_assoc()) {
echo “ID: ” . $row[“id”] . ” – Name: ” . $row[“name”] . “<br>”;
}
} else {
echo “データがありません”;
}
// 接続の終了
$conn->close();
?>
この例では、mysqli クラスを使ってMySQLデータベースに接続し、データを取得して出力しています。
まとめ
この記事では、PHPの基本概念や機能を紹介し、簡単な例を使ってPHPでのコーディングを紹介しました。PHPにはさまざまな機能があり、データベースとの連携やファイル操作、セッション管理など、Webアプリケーション開発に必要な機能が揃っています。また、ライブラリやフレームワークを利用することで、より効率的に開発を進めることができます。
PHPは独学でも学ぶことができます。
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PHPだけでなく、HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンドスキルを学び、これらの技術を組み合わせることで、より複雑で洗練されたWebアプリケーションを開発することができます。