Cookieとは
Cookie (HTTP Cookie)は主にウェブページで利用される技術の1つで、ウェブページが閲覧者のブラウザに短いデータを保存したり、またそれを読み取ったりすることに利用されます。
Cookieの用途
Cookieにはさまざまな使い道がありますが、おおむね以下に挙げる用途が知られています。
1.フォーム情報の保存
ユーザーIDとパスワードを使ってサイトにログインする時など、ブラウザにフォーム情報を覚えさせることで、ユーザーが次回のフォーム利用時に同じ情報を再入力する手間を省くことができます。
2.カート情報/ログイン状態の管理
ECサイトにて、カート(買い物かご)の情報をCookieに保存することで、買い物途中の状態を保持することができます。
3.リターゲティング広告
ユーザーがSNSなどで商品情報の閲覧した時に、その履歴をCookieに保存しておくことで、そのユーザーが別のECサイトにアクセスした時に、該当の商品をレコメンド(お勧め)されるようにする広告表示手法があります。
Cookieの保存先
Cookieのデータは端末のブラウザごとに保存されます。同じ端末であっても、ブラウザを変えた場合にはCookie情報は引き継がれません。
ファーストパーティーCookieとサードパーティCookie
Cookieには、そのサイト(ドメイン)でしか使えないファーストパーティーCookieと、別のサイト(ドメイン)でも利用できるサードパーティCookieの2つに大別できます。
ファーストパーティーCookieは、前述の例では1.と2.が該当します。3.のような複数サイトでの広告運用の用途では、サードパーティCookieが利用されます。
Cookieの同意と規制
EU一般データ保護規則(GDPR)やカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)などでは、Cookieも個人情報の1つと定義されています。国内では改正個人情報保護法により、Cookieが「個人関連情報」と定義され、サードパーティCookieを他社に提供する際にはユーザーの同意が義務付けられました。
これらを受けて、ウェブサイトがCookieを利用するには、アクセスしたユーザーの同意が必要である、という流れができつつあります。
【参考】
「クッキー」利用に法規制 リクナビ問題受け改正へ: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52606310W9A121C1000000/
Safariではすでに、Google Chromeでも2023年には、サードパーティCookieがデフォルトでブロックされます。