メーリングリスト(Mailing List)とは、複数のメールアドレスに電子メールを同時に配信する仕組みの1つです。
一般的には、特定のメンバー間(業務チーム、同好の士など)情報交換に使われます。
代表的なメーリングリストシステムにはmajordomoやMailmanなどがあります。
メーリングリストの作成
具体的な作成方法は、レンタルサーバーのヘルプを確認するか、サポートにご相談ください。
一般的にメーリングリストは、以下のような流れで作成されます。
1.メーリングリストの代表メールアドレスを新しく決めます(例: generalaffairs@example.com)。
2.メーリングリストのメンバーのメールアドレスを登録します(例: amami@example.com, kisaragi@gmail.com …)
3.メーリングリストの管理者のメールアドレスを登録します。
メーリングリストの利用
メーリングリストに登録されたメンバーが、メーリングリストの代表メールアドレス宛にメールを送信すると、そのメールがメンバー全員に転送されます。
この転送されたメールに対して返信すると、返信先は一般的にメーリングリストの代表メールアドレスが設定されます(設定で変更できることがあります)。
上記例で言えば、amami@example.comがgeneralaffairs@example.comにメールを送信すると、同じメールがメンバー全員に送られます。
配信されたメールに対しメンバーが返信すると、その返信先は(amami@example.comではなく)generalaffairs@example.comになります。
メーリングリストとメール転送との違い
レンタルサーバーによっては、メールアドレスの設定で、送られたメールを別の(複数の)メールアドレス宛に自動転送する機能があります。
このメール転送とメーリングリストの違いはいくつかありますが、大きな違いが次の2点です。
1.転送されたメールに返信する宛先は、通常は元の送信者のみ。
上記例で言えば、転送メールに転送先が返信すると、その宛先はamami@example.comのみになります
(他の宛先に同報/送信したい場合は、都度Ccを追加したり宛先を変えたりする必要があります)。
2.メーリングリストに送信できるのは通常メンバーのみ
一般的なメーリングリストでは、代表メールアドレス宛にメールを送信できるのは、その登録メンバーからのみになります(設定で変更できることがあります)。
メール転送機能ではこのような制限をつけることはできません。
メーリングリストの注意点
添付ファイル
メーリングリストによっては一定のサイズを超える添付ファイルを付けられないか、あるいはまったく付けられないことがあります。メーリングリストの設定やヘルプなどをご確認ください。
迷惑メールや成りすましの投稿
送信元メールアドレスは簡単に詐称できるため、それらによるメーリングリストへの投稿もまた簡単にできてしまいます。
送信されたメールを撤回できない
電子メールの特性上、一度メーリングリストに送ってしまったメールは削除できません(メーリングリストにアーカイブ機能がある場合、それを削除できる可能性はあります)。
最後に
メーリングリストはの比較的古くから存在するインターネット技術です。技術的には「枯れて」おり、安定している一方で、上記のような問題点が存在します。
このため、現在はMicrosoft TeamsやSlack、チャットワークといった他のコミュニケーションツールに取って代わられる傾向にあります。