この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
noindexタグとは
「noindexタグ」とは、特定のページを検索エンジンにインデックスさせないようにするためのタグです。
インデックスとは、検索エンジンのデータベースにサイトやページが登録されることです。noindexが指定されているページはインデックスされることはなくなり、SEO上の評価の対象外になります。
また検索結果画面にも表示されなくなります。
noindexタグの使い方
インデックスから削除したいページのheadタグ内に
<meta name=”robots” content=”noindex”>
と記述します。
noindexタグの仕組み
検索エンジンは「クローリング」(収集)し、データベースに「インデックス」(登録)して、インデックスした情報を「ランキング」(評価)します。
- 1. クローリング
- 2. インデックス
- 3. ランキング
noindexタグを設置すると検索エンジンは「2.インデックス」を行わなくなります。
したがって「3.ランキング」も行わないため、SEO評価の対象外となります。
noindexタグを使うケース
noindexはSEO対策において、E-A-Tの基準に照らし合わせて、品質が低いと評価されかねないページに設置し、検索エンジンから評価が下がらないようにする目的で使います。
E-A-Tについては以下のページで解説しています。
主に以下のようなページに使用されます。
自動生成されるページ
ECサイトや記事コンテンツで、「カテゴリー一覧ページ」や「タグ一覧ページ」、「メーカー一覧」など、自動生成されるページに使います。これらはURLが異なるが、内容が同一になる可能性があり、重複コンテンツとみなされる可能性があります。
サンクスページ、エラーページ
フォーム送信後のサンクスページや、エラーページ(404エラーページ)など検索流入が必要無いページに使います。これらは検索結果画面に表示されても、検索ユーザーにとっては利便性を下げる要因となりますので、インデックスされるべきではありません。
サイトマップページ
サイトマップはユーザーにとってはページが探しやすくなるメリットがある一方で、リンクのみが存在するページであるため、検索エンジンにはリンク集と判断される可能性があります。
テストページ
外部に公開するつもりのない、テストページや作成中のページに使用します。
管理画面
サイトの運営者しか見ることのない管理画面に使用します。
noindexタグの注意点
noindexタグはSEO評価を落とさないために使いますが、注意点があります。間違った使い方をしてしまわないように以下の点に注意してください。
noindexでもクロールはされる
noindexタグを設置しても、検索エンジンは通常通りページ内をクロールしますので、リンクは辿ります。そのためリンク先のページはnoindexしたページから被リンクされることになるので注意が必要です。ページ内のリンクもクロールされたくない場合は、以下のように「nofollowタグ」も併用すると良いでしょう。
<meta name=”robots” content=”noindex. nofollow”>
すぐに反映されない
ページにnoindexタグを設置しても、すでに検索エンジンにインデックスされている場合は、次の検索エンジンの巡回が来るまでは、検索結果画面に残ります。
クローラーがいつ来るかを知ることは出来ないため、なるべく早くクロールしてほしい場合は、Google Search Consoleを使用して、クラーラーの巡回を要求することができます。
まとめ
noindexタグはサイトのSEO評価を不用意に下げないために重要な役割を持ちます。今あるページを見直して、noindexタグを設置すべきページかどうかを見極めれば、検索順位が今より上がる可能性があります。