Movable Typeとは

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Movable Typeとは

Movable Typeとは、シックス・アパート社が開発・提供する、CMS(コンテンツマネージメントシステム)です。

MovableType.jp – CMSプラットフォーム Movable Type ドキュメントサイト
https://www.movabletype.jp/

Movable Typeの特徴

ここでは、代表的なCMSであるWordPressとの違いを含めて、Movable Typeの特徴を解説します。

有償ソフトウェアであり、オープンソースではない

Movable Type バージョン5はMTOS(Movable Type Open Source)と呼ばれるフリーのオープンソース・ソフトウェアでしたが、バージョン6以降はオープンソース版の配布がなくなり、基本的に有償版となりました(個人が利用する限りにおいては無償版も存在します)。

なお、Movable Type 5は既にEOL(End of Life)を迎えていますので、もしこのバージョンをご利用中の場合は、速やかに後継バージョンあるいは他のCMSへ変更されることをお勧めいたします。

TIPS:
EOL(End of Life)とは、端的に言えば、製品のライフサイクル終了という意味です。

製品の新規の製造や出荷、受注などの終了、ソフトウェア製品などのサポート終了を示し、ソフトやサービスにおいて、修正・更新プログラムの提供終了などの意味で用いられます。

Movable Type のプロダクト・ライフサイクルポリシーについて | CMSプラットフォーム Movable Type ドキュメントサイト
https://www.movabletype.jp/life_cycle_policy.html

Perlで動作する

WordPressはPHPで動作するCMSですが、Movable TypeはPerlによるCGIで動作します。(ただし後述する「ダイナミックパブリッシング」機能を使う場合は、PHPも必要になります)

静的コンテンツを生成する。

WordPressでは、ページにアクセスする度に、最新のデータに基づいてPHPがコンテンツを動的に生成します。一方でMovable Typeでは、ページの更新をする度に静的なHTMLファイルを生成します。

ページが静的なコンテンツであることにはいくつかメリットとデメリットがあります。

(メリット)ページの表示が高速

ページにアクセスする度に動的にコンテンツを生成するわけではないので、比較的ページの表示が早いというメリットがあります。

(メリット) Movable Typeを切り離してもページの表示が可能

Movable Typeで生成されたコンテンツはファイルの形で残りますので、何らかの事情(EOLを迎えたなど)の理由でMovable Typeシステムを削除などしたとしても、ページの表示は引き続き可能ですし、他の手段で更新することもできます。

(デメリット)ページの更新に時間がかかる。

Movable Typeでサイトの更新を行う場合、静的コンテンツすべてを再作成する「再構築」と呼ばれる作業が必要になります。ページ数が多ければ多いほど、この作業に時間がかかり、サーバーへの負荷も高くなります。

なお、このように静的なコンテンツを生成する公開方法を、Movable Typeでは「スタティックパブリッシング」と呼びますが、WordPressなどと同様に動的なコンテンツを生成するようにもできます。これを「ダイナミックパブリッシング」と呼びます。

ダイナミックパブリッシングを利用するには、PHPが利用可能である必要があります。

その他の特徴

Movable TypeはWordPressと同様に、データベースとしてMySQLまたはMariaDBが必要になります(Movable Type7からはSQLiteがサポートされなくなりました)。

また、動作にいくつかのPerlモジュールが必要となります。これらのPerlモジュールに対応しているかは、レンタルサーバー事業者にご相談ください。

動作に必要な環境とブラウザの対応 | CMSプラットフォーム Movable Type ドキュメントサイト
https://www.movabletype.jp/documentation/system_requirements.html

Movable Typeクラウド版

WordPressにおけるwordpress.comのように、Movable Typeにもクラウド版があります。また、生成したコンテンツを外部サーバーへFTP転送する機能もあります。

Perlモジュールを用意できないなどの理由で、Movable TypeのCMS部分をレンタルサーバーに置けない/置きたくない場合に活用できます。

クラウド型CMSサービス – Movable Type クラウド版 | CMS プラットフォーム Movable Type
https://www.sixapart.jp/movabletype/cloud/

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この記事を書いた人

大和(やまと)のアバター 大和(やまと) DX推進アドバイザー

肩書:Chief Digital Transformation Officer
名前:大和(やまと)
経歴:プログラマー、ネットワークエンジニアを経てDX推進を担当
   ホスティング事業、クラウド事業に精通し、クラウド黎明期から
   一貫して「初心者の方にも分かりやすく」がモットー。
      これからもクラウド、DXを通じてお客様のお役に立ちたい。
保有資格:基本情報技術者|DX推進アドバイザー|情報セキュリティー管理士

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