この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
SEO対策のためのHTML5の重要なポイント
「HTML5」はWebサイトを運営されている方なら何度も耳にすると思います。
一般的なWebサイトはHTML5と呼ばれる言語で作成されています。みなさんがインターネット上のコンテンツを閲覧する際には、ブラウザやアプリがHTML5を読み取って、文字や画像、動画を画面に出力しています。
さらにGoogleのクローラーもHTML5を認識してWebサイトを評価しています。
したがって、SEOにおいても、良質なWebサイトを構築する上でHTML5への理解は非常に重要です。
HTML5とは
HTMLとは「Hyper Text Markup Language」の略で、Webサイトの作成に使用されるマークアップ言語です。
「Hyper Text」とはハイパーリンクの機能を備えた文章を意味します。私達が当たり前のように使っているいわゆる「リンク」のことです。
「Markup」とはコンピューターに文章の意図を正しく認識させるため、テキストに目印をつけていくことを指します。目印は「タグ」と呼ばれ、タイトルや見出し、本文文章の構成要素に「タグ」を付けて意味付けを行います。人間であればデザインやレイアウトから、どれがタイトルでどれが本文かなどを理解し、文章の意図を汲みます。しかしコンピューターではそうはいかないため、文章の一つ一つにコンピューターが識別できる「タグ」を付けて、意図を伝えるのです。
SEOにおいて特に意識すべきはマークアップの側面であり、適切なマークアップが重要となります。
現在のHTMLの最新バージョンは「HTML5」で、ほとんどのWebサイトはHTML5で作成されています。過去バージョンにはHTML4.01、XHTML1.0などがあります。
HTML5のタグの役割
SEOの観点から、HTMLタグの持つ役割やルールをしっかりと理解するとよいでしょう。
headタグ
ページの情報を定義するためのタグです。
headタグで記述された内容はページに表示されないためユーザーの目に映らず、ブラウザやGoogleに伝えたい情報を記述します。Headタグ内に定義する情報にはページのタイトル(titleタグ)、ページの情報(metaタグ)などがあります。
headタグはユーザーに見えない形で詳細なページ情報をGoogleに伝えられるため、SEOにおいては重要かつ基本的な知識です。
h1~h6タグ
hタグは、見出しタグと呼ばれ、コンテンツのテーマをGoogleに伝えるための大事なタグです。
h1 / h2 / h3 / h4 / h5 / h6まであり、コンテンツの要所にhタグを使います。h1タグは大見出し、h2タグは中見出し、h3は小見出しと言うように、数字の順番に使うことが重要です。
見出しタグを設定すると文字が大きくなったり、デザインがついたりするため「この部分は目立たせたいからh1タグを使おう」としがちですが、これは間違った使い方なので注意しましょう。
aタグ
aタグは、リンクを表すタグで、aタグを設置した文章にハイパーリンク(URL)を埋め込むことが出来ます。aタグでリンクが設定されているテキストをアンカーテキストと言います。
imgタグ
imgタグは、画像を表すタグです。Googleにとっては、画像のため基本的には直接認識出来ません。したがって同時にalt属性と呼ばれるタグにつける補助情報のようなものを使い、画像の内容を文章で書きあらわすことも重要となります。
strongタグ
strongタグで囲まれた文章が重要であることを示します。ユーザーには視覚的に強調され、Googleに対してもこの文章が重要であることを伝えます。Strongタグは要点や結論を強調するためだけにあるので、乱用はさけて、できるかぎりページ内の本当に重要な部分にのみ使用する必要があります。さらにh1タグ等の見出しタグにも使ってはいけません。
h1タグは複数回使っても良い
結論から言うと、h1タグはHTML5の要件では何回使っても大丈夫とされています。
SEO界隈ではh1タグを1ページ内で複数回使うと不利になりやすいといわれていた時期があり、今でも「h1タグは1ページに1つのみにする」という要件を見かけます。しかしHTML5ではh1タグを複数回使用しても特に問題ありません。
ただ、WordPressを用いたサイトや大規模サイトなどでは、パーツを使い回していることが多く、hタグの数字の順序をコントロールしづらくなるため、慣例的にはh1はページに一つだけで、h2, h3を用いてページの重要なテーマにマークアップを行うケースが多いようです。
まとめ
HTMLの役割とSEOにおいての注意点を解説しました。
HTMLがルール通りに記述できていないと、クローラビリティが低くなり、GoogleのクローラーがWebサイトを正しく理解できず、正当な評価を受けることができません。どんなに良質なコンテンツを作成してもそれでは意味がありません。SEO対策を行う上ではHTMLの記述ルールを理解することが重要です。