この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
ブラックハットSEOとは?
ブラックハットSEOとは、Googleの検索順位決定のアルゴリズムの穴を突いて、不正に検索順位を上げる手法です。
Googleの検索結果がアルゴリズムによって行われていることは別のページで解説しています。
Googleの検索順位決定のアルゴリズムが徐々に解明されると、アルゴリズムの評価基準を徹底的に重視して不正に順位をあげようと、ブラックハットSEOと呼ばれる手法が登場しました。ブラックハットSEOは2000年代に横行しました。
その結果、質の低いページが検索結果上位を独占するようになり、ユーザーにとっての利便性が著しく低下しました。これに対しGoogleは、2011年に行った大規模アップデートにより対策し、現在ではブラックハットSEOが使われたと認識されたコンテンツはGoogleからペナルティを受けてしまいます。
自身のWebサイトが意図せずGoogleからペナルティを受けてしまうことが無いよう、本記事では主にブラックハットSEOについて解説します。
ホワイトハットSEOとは
ホワイトハットSEOとは、ブラックハットSEOの逆で、検索ユーザーにとって、「使いやすさ」、「情報の精度」など質の高いコンテンツを継続発信する手法です。ユーザーの検索意図を踏まえつつ、Googleのガイドラインを参考に、Googleが良いと判断するようなコンテンツを作成する必要があります。
以下のページではホワイトハットSEO(コンテンツSEO)について解説しています。

ブラックハットSEOの手法
ブラックハットSEOの代表的手法には以下のようなものがあります。
- 被リンクの大量設置
- 隠しリンク、隠しテキスト
- 自動生成されたコンテンツ、大量生成されたコンテンツ
被リンクの大量設置
意図的に被リンクを増やすことでコンテンツを高く評価させます。
Googleのアルゴリズムには「被リンク数が多いページ=多くの人が参考にしているページ=良質なページ」という評価基準があります。この基本的な考え方は今でも変わりませんが、かつてはこの評価基準を逆手に取って、被リンクを大量に設置するSEO手法が氾濫していました。
被リンクの増やし方には、
・リンクの売買:リンクやリンクを含む投稿を買ってくるリンク操作
・相互リンク:過剰な相互リンクや、相互リンクのみを目的としたページの作成
・リンク設置キャンペーン:自サイトへのリンクを促すようなマーケティングキャンペーン
・コメントスパム:自動化されたプログラムでブログなどのコメント欄に自サイトへのリンクを設置
などが存在します。現在では上記の手法はランキング操作を目的としたリンクとみなされてGoogleのガイドラインに違反に該当する可能性が高いです。
隠しリンク、隠しテキスト
ユーザーに見えないようにキーワードやリンクを設置する方法です。ユーザーには見えず、検索エンジンだけがキーワードやリンクを認識します。
背景色と文字色を同じにする方法や、文字の上に画像を被せるなどの方法が用いられました。
かつてのGoogleのアルゴリズムは、精度がまだ低く、特定のキーワードが含まれたテキストをふるいにかけることなく総じて高く評価していました。このアルゴリズムの穴をついたのが隠しリンク、隠しテキストです。コンテンツの内容を不自然にすることなく、キーワードを大量に盛り込めることから利用されていていました。今では偽装行為としてGoogleのガイドラインへの違反に該当します。
自動生成されたコンテンツ、大量生成されたコンテンツ
プログラムによって自動生成、大量生成されたコンテンツです。例えばキーワードが大量に含まれているだけの支離滅裂な文章(ワードサラダ)、機械翻訳をそのまま公開したもの、他サイトのコンテンツを複製したもの(コンテンツコピースパム)などがあります。
これらの手法は、ページ量を増やす、キーワード含有数を増やすことを目的とした手法ですが、これらも現在ではユーザーの利便性を損なう行為としてGoogleのガイドラインへの違反にあたる可能性があります。