この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
nofollowとは?
nofollow属性とは、aタグ(アンカーテキスト)やメタタグに設定し、リンク先の外部ページを検索エンジンにクロールされたくないときに使用する属性値です。
nofollowを適切に使うことで効果的なSEO対策を行うことができるようになります。
nofollowの役割
検索エンジンはリンクをたどりながら、Webサイトの情報を取得しますが、nofollow属性が設定してあるリンクは基本的にたどらなくなります。
検索エンジンの仕組み上、リンクは「人気投票」に似ています。「多くのサイトからリンクされているサイトが良いサイト」という検索エンジンのロジックがあるためです。つまりリンクを設置する行為はリンク先に「一票を投じる」、またはリンク先を「おすすめしている」のと似ているのです。
リンク先のページに票を入れたくない、おすすめしていると思われたくない場合、nofollow属性を設定して自サイトとの関連性がないことを検索エンジンに示します。ただしnofollow属性は検索エンジンに対しての命令ではなく、リンクをどのように考慮するべきかのヒントとして扱われますので、必ずその通りになるものではありません。
nofollowを使用するケース
サイト内には必要に応じて外部リンクを設置すると思いますが、外部リンクの内容は自分ではコントロールできません。リンク先の評価が悪い場合は、リンクを設置したこちらのサイト評価にも悪影響を及ぼします。それを防ぐためにnofollow属性を設定してリンク先と自サイトとの関連性を否定することで、自サイトの評価を守ります。
使い所としては以下のようなものがあります。
低品質なサイト
やむをえず、低品質コンテンツの可能性があるサイトにリンクする場合はnofollow属性を付与します。
広告、有料リンク
広告や有料リンクにnofollow属性を付与します。
リンクの売買はGoogle のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に対する違反となり、マイナス評価の対象となります。ただし広告の購入など、宣伝を目的として行われる有料リンクは対象外ですので、nofollow属性または後述のsponsored属性を付与します。
コメント欄などのユーザーが作成するコンテンツ
コメント欄や、投稿、商品レビューなどのユーザーによって生成可能なコンテンツ(UGC)に低品質なサイトのリンクなどを掲載される恐れがあります。そのようなコンテンツ内のリンクにはnofollow属性または後述のugc属性を付与します。
ugcとsponsoredについて
nofollow以外にも似たような役割の属性がありますので、紹介していきます。
ugcとは
ugcは、User Generated Contentの略で、コメントやフォーラム投稿など、ユーザー作成コンテンツ(UGC)のリンクに対しての使用が推奨されています。
sponsoredとは
広告や、有料リンク、アフィリエイトサイトへのリンクはnofollowの代わりにsponsoredを使用します。
nofollowの記述方法
aタグに設定する方法
aタグに対して設定する場合、nofollowを設定したいリンクのaタグ内に【rel=”nofollow”】を追記します。
<a href=”https://example.jp” rel=”nofollow”>これはnofollowリンクです</a>
aタグに対してugcを設定する場合
<a href=”https://example.jp” rel=”ugc”>これはugcリンクです</a>
aタグに対して、sponsoredを設定する場合
<a href=”https://example.jp” rel=”sponsored”>これはsponsoredリンクです</a>
metaタグに記述する方法
metaタグに設定する方法もあります。metaタグにnofollow属性を付与すると、ページ内にあるすべてのリンクに対してnofollowを付与することになります。
<meta name=”robots” content=”nofollow”>
まとめ
nofollowタグはもともとスパム対策だったこともあり、評価を高めるためというよりは、悪意のあるユーザーや悪質なサイトから自サイトの評価を守るものとしての側面が強いです。効果的に活用することで、不用意に評価を落とすリスクを減らすことができるでしょう。