この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
Ajaxとは
Ajax (Asynchronous JavaScript and XML)は、Webアプリケーションにおいて、非同期通信を行うためのプログラミング技術です。Ajaxを使用することで、Webページをリロードせずにサーバーからデータを取得し、表示を更新することができます。これにより、Webアプリケーションのユーザーインターフェイスがよりスムーズで、応答性が向上します。
Ajaxの特徴である非同期通信とは
Ajax（Asynchronous JavaScript and XML）は、非同期通信を行う技術のひとつです。非同期通信とは、ブラウザとサーバー間で通信を行う際、ブラウザが要求を送信し、サーバーからの応答を待つことなく、その間に他の処理を行うことができるようにするものです。
Ajaxでは、JavaScriptのXMLHttpRequestオブジェクトを使用して、サーバーとの通信を行います。このオブジェクトを使用することで、非同期通信を行うことができ、サーバーからのデータを取得したり、サーバーにデータを送信することができます。
これにより、Webアプリケーションは、サーバーとの通信が行われる間も動作を継続することができ、応答性が向上します。また、サーバーとの通信が必要な部分だけを更新することができ、ネットワーク帯域幅を削減することができます。
| 同期通信 | 非同期通信 |
| ブラウザがサーバーからの応答を待ってから、次の処理を行う | ブラウザがサーバーからの応答を待たず、次の処理を行う |
| ユーザーの操作をブロックする可能性がある | ユーザーの操作をブロックする可能性はない |
| サーバーからの応答がない場合、処理が止まる | サーバーからの応答がなくても、処理は継続する |
| 明示的な制御が必要 | 制御が不要（背後で動作） |
| 同時に1つのリクエストしか行えない | 複数のリクエストを同時に行うことができる |
Ajaxが使用されているサービスの例
Googleマップ
Googleマップを使用する際に、地図をスクロールしたり、検索を行ったりすると、Ajaxを使用してサーバーからデータを取得し、表示を更新します。
Facebookのタイムラインや、プロフィール画面などで、Ajaxを使用して、投稿やコメントを追加したり、更新したりすることができます。
Twitterのタイムラインに新しいツイートがあった場合、Ajaxを使用して、新しいツイートを取得し、表示を更新します。
Gmail
Gmailで、新しいメールが届いた場合、Ajaxを使用して、新しいメールを取得し、表示を更新します。
その他、スクロールによって、新しいデータを読み込むことができるサイトの多くでAjaxを使用しているケースが多いです。
Ajaxのメリット
Ajaxは、Webアプリケーションのレスポンス性を向上させ、スムーズかつ応答性の高いアプリケーションを作成できること、ネットワーク帯域幅を削減できること、プログラミング言語に依存しない柔軟な開発が可能であり、様々なデータ形式をサポートすることができることがメリットです。
- 高速な応答性: Ajaxを使用することで、Webアプリケーションのレスポンス性が向上します。これにより、Webアプリケーションがよりスムーズに動作し、ユーザーにとっても使いやすいものになります。
- ユーザーエクスペリエンスの向上: Ajaxを使用することで、Webアプリケーションがよりスムーズで、応答性が高いため、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
- ネットワーク帯域幅の削減: Ajaxを使用することで、必要な部分だけを更新するため、ネットワーク帯域幅を削減することができます。
- プログラミング言語に依存しない: AjaxはJavaScriptを使用するため、特定のプログラミング言語に依存しないため、柔軟な開発が可能です。
- データ形式に柔軟: AjaxはXMLやJSONなど、さまざまなデータ形式をサポートしているため、様々なアプリケーションに適用することができます。
まとめ
Ajaxは、Webアプリケーションの開発において非同期通信を行う技術のひとつです。非同期通信を行うことで、応答性の向上、ネットワーク帯域幅を削減することができます。
