Basic認証とは
Basic認証とは、ウェブサイトで広く利用されている認証システムの1つです。
正しいユーザー名とパスワードを入力しないとアクセスできないウェブページを作成するために利用されます。
Google ChromeでBasic認証がかけられたウェブページにアクセスした例。
Basic認証の適用範囲
Basic認証は通常、ウェブサイト全体もしくは、サイト内の特定のディレクトリ(フォルダ)に対して適用されます。
例えば
https://www.example.ccom/全体に適用させるか、あるいは、
https://www.example.ccom/members/のようなディレクトリに適用させます。
https://www.example.ccom/index.html にはBasic認証を適用させず、
https://www.example.ccom/member.html にはBasic認証を適用させる、
といったことは、通常できません。
※phpなどを組み合わせれば可能ですが、本稿では割愛します。
Basic認証の設定方法1(サーバーの管理画面で設定する)
ほとんどのレンタルサーバーでは、サーバーの管理画面で、GUIによりBasic認証を設定することができます。
具体的な方法は、サーバー業者のヘルプを確認するか、サポートにご相談ください。
ファイルマネージャーでアクセス制限をする – さくらのサポート情報
https://help.sakura.ad.jp/360000337782/
アクセス制限の設定 / サーバー・プログラム / マニュアル – ロリポップ!レンタルサーバー
https://lolipop.jp/manual/user/acl/
アクセス制限(BASIC認証) | レンタルサーバーならエックスサーバー
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_limit.php
コンテンツへのアクセスを制限する | Plesk Obsidian documentation
Basic認証の設定方法2(.htaccessを利用する)
※「.htaccessとは」の記事も合わせてご参照ください。
.htaccessを利用してBasic認証を設定することも可能です。
ほとんどの場合、サーバー管理画面での設定するよりのメリットはありませんので、
本稿では簡単に解説します。
1. .htpasswdファイルを作成する。
ウェブ領域内(Basic認証と適用するディレクトリでも、その外でもかまいません)に、”.htpasswd”というファイルを設置し、こちらにユーザー名とハッシュ化したパスワード情報と”:”で区切ったものを記録します。改行で複数ユーザーを設定することも可能です。
.htpasswdの例:
mennbaer1:3rXum6uiFMcF6
mennbaer2:MCdWUqTg4mqUw
.htpasswdのためのパスワードのハッシュ化には、様々なサービスがあります。
※弊社としてこれらのサービスの安全性を保証するものではありません。該当サービスを利用することにより、いかなる責任も弊社は負いかねますので、ご了承の上ご利用ください。
htpasswdファイル生成(作成)
https://www.luft.co.jp/cgi/htpasswd.php
.htpasswd生成 | ベーシック認証用のパスワードを一発作成 | すぐに使える便利なWEBツール | Tech-Unlimited
https://tech-unlimited.com/makehtpasswd.html
.htpasswd生成ツール(MD5対応)|株式会社エン・PCサービス
https://www.en-pc.jp/tech/htpasswd.php
2. .htaccessを作成(追記)する
Basic認証を適用するディレクトリに.htaccessを作成(すでにあれば編集)します。
.htaccessの例:
AuthType Basic
AuthName “Input your ID and Password.”
AuthUserFile /var/www/vhosts/example.com/httpdocs/test/.htpasswd
require valid-user
“AuthName”には、ユーザー名とパスワードを入力するダイアログに表示する文言を設置します。多くの場合、日本語などは文字化けすることがあるのでご注意ください。
“AuthUserFile”には、前述の.htpasswdの位置をフルパスで記載します。サーバーのフルパスについては、サーバー事業者のヘルプ/マニュアルを参照するか、サポートにご相談ください。
Basic認証のセキュリティの注意
Basic認証はあくまで簡易的な認証システムですので、セキュリティに関しては、いくつかの問題があります。
問題1:パスワードが平文で通信される→HTTPSで暗号化する
まず、ページ移動の際にはBase64と呼ばれる符号で通信を行いますが、これは事実上の平文であるため、http通信では簡単にユーザー名とパスワードが漏洩してしまいます。
Basic認証は、必ず常時HTTPSされたサイトでご利用ください。
問題2:総当たり攻撃対策が無い→WAFなどで対策する
また、Basic認証は、いわゆる総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)を防ぐことはできませんので、これを対策するためには、別途WAFなどを設置する必要があります。
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