この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
Pure.cssとは
Pure.cssは、Yahoo!が開発した軽量なCSSフレームワークです。CSSフレームワークとは、ウェブデザインの効率を高めるために作られたツールのことで、ウェブページの見た目やレイアウトを簡単に整えることができます。Pure.cssは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応したデザインが用意され、ページの読み込み速度も高速です。このフレームワークを使うことで、きれいなデザインの実装が簡単になります。
コンポーネント
Pure.cssには、以下のような主要コンポーネントが含まれています。
グリッド
ウェブページのレイアウトを整えるためのツールです。グリッドシステムは、ページを縦横の線（行と列）に分割し、コンテンツを配置する枠組みが実装されています。Pure.cssのグリッドシステムはレスポンシブデザインに対応しており、デバイスの画面サイズに応じて自動的に調整されます。
ボタン
クリックやタップでアクションを実行するための要素です。Pure.cssでは、シンプルなボタンが用意されており、サイズやカラー、状態（押下時など）などを簡単にカスタマイズできます。
フォーム
ユーザーが情報を入力するための要素です。Pure.cssでは、フォームのデザインを整えるためのスタイルが用意されており、テキストボックスやドロップダウン、チェックボックス、ラジオボタンなどが含まれます。
メニュー
シンプルなナビゲーションメニューを実装するためのコンポーネントで、水平・垂直メニュー、ドロップダウンメニューなどが用意されています。
テーブル
データを整理して表示するための要素です。Pure.cssでは、見出しや行の区切り、ホバーエフェクトなどを含むテーブルデザインが用意されています。
モジュール性
Pure.cssは、必要なコンポーネントのみをインポートし、他のフレームワークやライブラリと組み合わせて使用することが可能です。また、モジュール性が高いことで、ウェブサイトやアプリケーションのパフォーマンスを維持しながら、デザインを効率的に実装することができます。
レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインとは、ウェブページが様々なデバイスや画面サイズに適切に対応できるようにデザインされたものです。Pure.cssは、レスポンシブデザインに対応しており、PC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスで適切な表示が可能です。メディアクエリという技術を利用することで、デバイスや画面サイズに応じたカスタマイズも容易に行えます。
カスタマイズ
Pure.cssのデザインは比較的シンプルですが、独自のスタイルを追加してカスタマイズすることができます。CSSプリプロセッサ（LessやSassなど）を使うことで、変数やミックスインを利用して簡単にカスタマイズが可能です。プロジェクトに合わせたデザインを効率的に実現できます。
ブラウザ互換性
Pure.cssは、主要なブラウザとの互換性が確保されています。Internet Explorer 10以降、Firefox、Chrome、Safari、Operaなど、幅広いブラウザで正しく表示されるよう設計されており、さまざまな環境で利用されるウェブページのデザインを簡単に実装できます。
まとめ
Pure.cssは、軽量でモジュール性の高いCSSフレームワークであり、ウェブデザインの効率化に役立ちます。コンポーネントを組み合わせて独自のデザインを構築し、レスポンシブデザインやブラウザ互換性もサポートしているため、現代のウェブ開発に適した選択肢の一つです。Pure.cssは開発者にとって、簡単に美しいデザインを実装できる強力なツールと言えます。
