この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。
この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。
検索エンジンとは
検索エンジンとはインターネット上の情報を検索するためのものです。スマホやPCで検索ボックスに知りたい情報を入力すると、インターネット上に存在する世界中のWebサイトから関連性の高いコンテンツを探してくれます。
検索エンジン市場ではGoogleが圧倒的シェアを占める
検索エンジンといえばGoogleを使う方がほとんどかと思います。実際、世界における検索エンジンのシェアはGoogleが約75%占めており、2位のYahoo!のシェアは15%です。Googleの圧倒的シェア率を考えるとSEO対策を行う上でGoogleの検索エンジンの仕組みを理解することが重要です。本ページでは「検索エンジン=Google」として話を進めていきます。
検索エンジンの仕組み
Googleはインターネット上のWebサイトをクローラーというプログラムが「クローリング」(収集)し、データベースに「インデックス」(登録)していきます。さらにインデックスしたWebサイトをGoogleの基準に従って「ランキング」(評価)します。
詳しく解説していきます。
クローリングでインターネット上のWebサイトを巡回している
Googleはクローラーと呼ばれるプログラムで、インターネット上のWebサイトを定期的にクローリング(巡回)し、コンテンツを収集しています。クローリングはWebサイトそのものや、各ページ、画像などあらゆるものが対象です。クローラーはその特性から「ロボット」と表現されることもあります。
インターネット上にWebサイトを公開すれば、基本的にクローラーは自動的に巡回にきます。いつくるかを知ることは出来ませんが、Google Search Consoleでクローラーの巡回を要求できます。
逆にWebサイトに対してクローリングが行われないと、検索エンジンがWebサイトの存在を認識できず、検索結果画面にも表示されません。SEO対策において、このクローラーの仕組みを理解することが大切です。
クローリングで取得したコンテンツをデータベースに登録する
クローラーが集めた情報は、キーワードやテーマなどの分析が行われ、Googleのデータベースに登録されます。データベースへの登録を「インデックス」と呼びます。
我々がGoogleで検索しているのは、あくまでもGoogleのデータベース内を検索しているわけです。つまりWebサイトにクローラーが巡回に来ても、インデックスされなければ検索結果に表示されません。
コンテンツをアルゴリズムに従って順位付けをする
Googleはインデックスされた内容に対して、アルゴリズムに従って順位付けを行います。この順位付けをランキングと呼びます。検索結果はランキングが高い順に表示されますので、ランキング上位を目指すことがSEO対策のメインです。
アルゴリズムは「ランキングシグナル」と呼ばれる要素を基準に順位を決めていると言われており、要素が複雑に作用しあって順位が決まります。
しかしアルゴリズムは非公開のため、どのようなものかを知ることは出来ません。さらにGoogleは定期的にアルゴリズムをアップデートしているため、評価の基準も頻繁に変わります。
一般的に言われているSEO対策は、Googleが公開するガイドラインや実際の検索結果、経験則などにもとづいています。
Google以外の検索エンジンにはどんなものがあるか
Googleは検索エンジン市場のシェア約80%を占める最も人気のある検索エンジンですが、インターネット上にはGoogle以外の検索エンジンもありますので簡単に紹介していきます。
Yahoo!(ヤフー)
Yahoo!は国内シェア第2位の検索エンジンです。Yahoo!はGoogleより古い歴史を持つ検索エンジンで、現在はGoogleと同じ検索アルゴリズムを採用しているものの、Yahoo!独自のメール、ニュース、ショッピングなどのサービスを提供しています。
Bing
BingはMicrosoft社が提供する検索エンジンです。国内シェアは第3位です。
「意思決定を支援する検索エンジン」をコンセプトに設計され、GoogleやYahoo!とまったく違う独自の技術が使われています。Bingは、Windows10に搭載されているMicrosoft Edgeのデフォルトに検索エンジンになっており、Windows10の検索ボックスやCortanaから利用できるため、今後シェアが増えていく可能性があります。
Baidu(百度)
Baidu(百度)は百度公司が提供する中国最大の検索エンジンで、日本国内シェアは約0.2%です。中国では約40%という高いシェア率になっています。なぜ中国ではGoogleではなく、Baiduのシェアが高いのでしょうか。理由は、中国のインターネット検閲です。中国ではインターネット検閲があるためGoogleが使用できず、Baiduが利用されています。
DuckDuckGo
DuckDuckGoは、「ユーザーを追跡しない検索エンジン」をコンセプトにしている検索エンジンです。ユーザーのプライバシーに配慮している点が特徴で、利用履歴を保存してユーザーごとに最適化した検索結果を表示するGoogleなどの従来の検索エンジンとはコンセプトが異なります。ユーザーの情報が追跡、収集、保存されることがないため、Web上の行動を追跡されることに抵抗感をもつユーザーから注目されている検索エンジンです。