DNSBL / RBLとは

目次

はじめに

まだ以下の記事をお読みいただいていない方は、本稿より先にそちらをお読みください。

DNSBL または RBL とは

DNSBL(DNS Blackhole List)またはRBL(Real-time Blackhole List)とは、スパムメールを送信(あるいは中継)していると疑われるIPアドレスをまとめた、いわゆる「ブラックリストです。

しばしば迷惑メール遮断ソフトなどによって、迷惑メールであるか否かを判断するのに利用されます。
(なお”RBL”は登録商標である” MAPS RBL”から取られた言葉ですので、本稿では以後、一般名詞としての”DNSBL”という言葉を使います)

代表的なDNSBLサービス

DNSBLは、インターネット上のさまざまな迷惑メール対策団体によって独自に作成されています。以下に紹介するのはいずれも海外のサービスですが、国内外を問わず広く参照されています。特にSpamhausは非常に利用されているサービスです。

【Spamhaus】

The Spamhaus Project
Strengthening trust and safety across the internet | Spamhaus Strengthening trust and safety online through IP and domain reputation intelligence, expertise, education, and community collaboration.

【SpamCop】

あわせて読みたい
SpamCop.net - Beware of cheap imitations Beware of cheap imitations! SpamCop has been protecting the internet community since 1998. Automatically file spam reports with the network administrators who c...

【BarracudaCentral】

また上記以外にも、メールサービス(GmailやOutlook.comなど)が独自にブラックリストを持っていることもあります。

DNSBLに登録されるとどうなるのか

送ったメールが相手先から迷惑メールであると判断されます。

送ったはずのメールが相手方のメールボックスに届いていない、調べてみると、メールボックスの手前で迷惑メールと判断され遮断されていた、さらに調べると、送信メールサーバーのIPアドレスがDNSBLに登録されていた、という障害が、しばしば見受けられます。

DNSBLに登録されているかを調べるには

DNSBL毎に異なりますが、たいていの団体ではチェッカーが用意されています。

例:Spamhausのブラックリストチェッカー

あわせて読みたい

あるいは、(DNSBLの名前の通り)DNSを調べることでもチェックできます。

例えばIPアドレス” 203.0.113.1 “がSpamhausに登録されているかは、DNSで以下の名前解決をすることで調べることもできます。

1.113.0.203.zen.spamhaus.org

それ以外にも「親切な」迷惑メールフィルターであれば、DNSBLの登録が迷惑メールの判断基準であった場合、エラーメールにその旨を記載されることがあります。

Service unavailable; Client host [203.0.113.1] blocked using bl.spamcop.net

DNSBLに登録される理由

「身に覚えがないのにDNSBLに登録されてしまった」とDNSBL団体に問い合わせたとしても、迷惑メール配信者がDNSBLをすり抜ける情報になり得るため、各DNSBL団体が詳細な登録理由を開示することは、通常ありません。

しかしながら概ね、以下のような理由が考えられます。

  • 共用サーバーで、同じIPアドレスを利用している他のユーザーが迷惑メールを配信していた
  • 一部のメールアドレスのパスワードが漏洩したり、ウェブのメールフォームが悪用されたりなどして、意図せずに迷惑メールを配信していた。
  • 会員/顧客向けのメール一斉配信で、配信リストをメンテナンスせず、既に受取りを希望しない相手や、存在しないドメイン/メールアカウントに配信し続けていた。
  • 何かの間違いでスパムトラップ(迷惑メール団体が秘密裏に用意した「罠の」メールアドレス)にメールを送ってしまった。

DNSBLからIPアドレスを削除するには

これもDNSBL毎に異なりますが、たいていの団体では異議申し立てができるフォームが用意されています(例えば前述のSpamhausであれば、チェッカーでリスト登録されたことがわかれば、そこから異議申し立てできます)。

もし、いわゆる共用サーバーを利用している場合は、その管理業者に調査/リスト削除をご相談ください。

メールやホームページの
「困った!」を解決しませんか?

お取引企業20,000を超える実績を持つスピーバーでは、豊富な知識を持ったIT業務の専門家が 複雑な手続きや設定をサポートし、お客様の挑戦と成長を応援いたします。

スピーバーに相談する
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大和(やまと)のアバター 大和(やまと) DX推進アドバイザー

肩書:Chief Digital Transformation Officer
名前:大和(やまと)
経歴:プログラマー、ネットワークエンジニアを経てDX推進を担当
   ホスティング事業、クラウド事業に精通し、クラウド黎明期から
   一貫して「初心者の方にも分かりやすく」がモットー。
      これからもクラウド、DXを通じてお客様のお役に立ちたい。
保有資格:基本情報技術者|DX推進アドバイザー|情報セキュリティー管理士

まずはお気軽に
お問い合わせください

スピーバーのサポートデスクでは、レンタルサーバーに関するご質問やご相談だけでなく、
お客様のオフィス内でのお困りごと全般のご相談を受付けています。

パソコンの操作、メールの設定、迷惑メールやスパムメールが多くて困るといった、
日常業務でのお困り事をお気軽にご相談ください。

お電話での
お問い合わせは
スピーバーお問い合わせ電話番号:0120-63-1138
0120-63-1138
9:00~18:00(祝祭日を除く月曜日~金曜日)
目次