自社でWebサイトを作る際には、まず初めにサーバーを選ぶ必要があります。サーバーには専用サーバーやVPS(仮想専用サーバー)、共用サーバーなどいくつか種類があり、どのサーバーを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
特に、専用サーバーとVPSは特徴が似ているため、違いが分かりにくいと感じる方もいますよね。そこで本記事では、専用サーバーとVPSの概要や違いを解説し、最後におすすめの専用サーバーとVPSをご紹介します。
専用サーバーとVPSのどちらで契約しようか迷っている方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。サーバー選びの参考になるはずです。
専用サーバーってなに?
専用サーバーは、物理的なサーバー1台を丸ごと借りるサービスです。共有する他のユーザーがいないため、自分の思うまま自由に利用できます。
また、サーバーのスペックも高めで拡張性も十分にあります。外部の影響もほとんど受けず、OSも自由に好きなものを選べます。
使い心地は共用サーバーとは比較にならないほど快適ですが、もちろん専用サーバーならではの注意点もあります。
まず、一般的に利用料が高めです。1つのサーバーを自社専用で丸ごと借りるため、どうしてもコストは上がります。出費の大きさによってはウェブサイトの運営に支障がでるかもしれません。
さらに、専用サーバーの場合、共用サーバーのようなホスティング業者によるサーバーの保守管理はしてくれません。自社でサーバー環境を管理しなければならないため、高度な知識が必要です。
専用サーバーついて詳細を知りたい方は、以下をご参照ください。
![](https://speever.jp/speever2021/wp-content/uploads/2021/12/MicrosoftTeams-image-3-300x169.jpg)
VPSってなに?
専用サーバーに対し、VPSは“仮想”専用サーバーといわれます。
この“仮想“とはどういうことかを説明するうえで、まず簡単に「共用サーバー」について触れさせてください。
共用サーバーとは、文字通り複数のユーザーが共有で利用するサーバーです。
メモリやCPUなど、利用できるリソースの範囲が物理的に区切られているイメージです。
料金が安い半面、共有している他のユーザーの運用に影響を受けやすく、動作が重くなる、サーバーがダウンするなどの障害が発生しやすくなります。
対して、VPSの場合、共用サーバーと同様に1台のサーバーを複数のユーザーで利用する点は同じです。
ただ、VPSでは各ユーザー専用のサーバー環境が“仮想的に”用意されます。
具体的に言うと、VPSでは1台の物理的なサーバーを土台とし、その中に仮想的に複数のサーバーを構築します。
ユーザーごとにゲストOSが用意されるために、他のユーザーからの干渉を受けることがないのです。
このため、各ユーザーは専用サーバーに近い使い心地でサーバーを利用できます。
1台のサーバーを丸ごと借りる専用サーバーに比べると価格も共用サーバー並みに安価で、外部の影響も小さく、かつ拡張性があります。
このようにVPSは、バランスがよく便利で快適なレンタルサーバーサービスといえるでしょう。
専用サーバーとVPSの違い
ここまで専用サーバーとVPSの概要を説明してきました。ここからは、両者の違いについてご説明します。
価格の違い
VPSは月額500円程度から利用可能です。高くても数千円程度なので、比較的ランニングコストは安価となります。
専用サーバーを構築するには、最低でも月額1万程度かかります。
共用サーバーの1年~数年分の予算が1か月でかかってしまうため、ランニングコストは専用サーバーのほうがかなり高くつくといえるでしょう。
サーバー環境など構築の自由度の違い
双方ともroot権限(管理者権限)が付与されているため、サーバーのOSや設定、インストールするアプリケーションまで自由に変更できます。
ただ、VPSの場合、他のユーザーと共有する部分が少なからず存在するため、専用サーバーほどのカスタマイズ性はありません。
外部影響の違い
VPSはホストOSを土台として、利用者ごとにゲストOSが与えられるため、サーバー利用者同士の影響は少なめです。
可能性はゼロとはいえませんが、他者の利用によるサーバー障害の影響や動作が遅くなるなどの問題は、基本的には発生しないと考えていいでしょう。
専用サーバーは1台のサーバーを独占的に使用する仕組みのため、他者の干渉を受けることはありません。
サーバー管理の違い
VPSは自由度の高いカスタマイズができる半面、サーバーを適切に扱うためのサーバー設定スキルや導入後のメンテナンススキルが要求されます。設置の難易度が高いためエンジニアとしての高い知見が求められます。
ただし、サーバー業者による保守代行(マネージドサービス)を受ければ、ユーザー自身の負担が減って共用サーバーに近い運用も可能でしょう。一方、専用サーバーは、ユーザー自身がしっかり専門知識を持ち、さらに細かくサーバー設定や運用を行う必要があります
ここまで説明した双方の違いを一覧にしてみました。
VPS | 専用サーバー | |
---|---|---|
価格 | 月額 数百円〜数千円 | 月額 数千円〜数万円 |
自由度 | ○ | ◎ |
構築 | ユーザー | ユーザー |
スペック | ○ | ◎ |
外部影響 | 受ける場合がある | ほとんど受けない |
ハードウェアカスタム | × | ◎ |
利用難度 | 中 | 高 |
専用サーバーとVPSのおすすめを紹介!
ここまで、専用サーバーとVPSの違いをご紹介してきましたが、これからシステムを構築する方は、VPSをおすすめします。
自由度が高い専用サーバーは基本的に、大規模な運用も視野に入れた人向けであるため、初めてシステム構築をする方には技術的・コスト的な面でハードルが高いためです。
サイト開設が初めてであればまずはVPSから始め、必要に応じて専用サーバーの利用を検討するといいでしょう。
そこで最終章では、専用サーバー・VPSを提供しているレンタルサーバー業者をご紹介します。
特におすすめできる業者6社を抜粋しましたので、ぜひサーバー業者選びの参考にしてください。
- 【専用サーバー】CPI マネージド専用サーバー「CHM-21Z」
- 【専用サーバー】さくらの専用サーバーPHY「RX1330 M3」
- 【専用サーバー】KAGOYA マネージド専用サーバー「044 Quad」
- 【VPS】ConoHa VPS「2GB」
- 【VPS】ServersMan@VPS「Standardプラン」
- 【VPS】Speever(スピーバー) 「ベーシック VP-2d」
【専用サーバー】CPI マネージド専用サーバー「CHM-21Z」
![](https://speever.jp/speever2021/wp-content/uploads/2022/01/image-10-1024x520.png)
https://www.cpi.ad.jp/managed/
初期費用 | 101,200円 | 無料期間 | なし |
月額費用 | 38,500円 | ディスク容量 | 480GB |
メモリ容量 | 16GB | CPU/コア数 | 8コア |
SSL証明書 | あり | サポート内容 | 電話|メール |
CPIの専用サーバーは若干高額ですが、料金に見合った機能とサポートが充実しています。
他社に比べて高スペックなだけでなく、24時間体制の専任担当がつくため導入・運営も安心です。
【専用サーバー】さくらの専用サーバーPHY「RX1330 M3」
![](https://speever.jp/speever2021/wp-content/uploads/2022/01/image-11-1024x544.png)
初期費用 | 99,000円 | 無料期間 | なし |
月額費用 | 9,900円 | ディスク容量 | 1TB |
メモリ容量 | 8GB | CPU/コア数 | 4コア |
SSL証明書 | あり | サポート内容 | 電話|メール |
さくらの専用サーバーは若干スペックが低めですが、料金の安さと使いやすさに定評があります。
特にマネージドサービスが標準対応のため、運用時には非常に助かります。
【専用サーバー】KAGOYA マネージド専用サーバー「044 Quad」
https://www.kagoya.jp/dedicated/managed/
初期費用 | 44,000円 | 無料期間 | 初月無料 |
月額費用 | 11,000円 | ディスク容量 | 2TB |
メモリ容量 | 16GB | CPU/コア数 | 4コア |
SSL証明書 | あり | サポート内容 | 電話|メール |
高スペックなサーバーを比較的安価な料金で利用できます。
使い勝手に関しても、管理画面からの設定も簡単で操作性が高いです。さらに、大量アクセスもトラフィックブースターで1時間単位の回線増強が可能となっています。
【VPS】ConoHa VPS「2GB」
画像挿入箇所
![](https://speever.jp/speever2021/wp-content/uploads/2022/01/image-12-1024x545.png)
初期費用 | 0円 | 無料期間 | なし |
月額費用 | 1,848円 | ディスク容量 | 100GB |
メモリ容量 | 2GB | CPU/コア数 | 3コア |
SSL証明書 | あり | サポート内容 | 電話|メール|チャット |
ConoHa VPSの特長は、非常に安価な点にあるといえます。
さらに、「25秒でVPS構築完了」をウェブサイト上で謳っていますが、利用開始までの時間が非常に早い点も魅力的です。
早めにサーバー環境がほしいといったニーズに応えてくれるはずです。
【VPS】ServersMan@VPS「Standardプラン」
初期費用 | 0円 | 無料期間 | なし |
月額費用 | 1,027円 | ディスク容量 | 100GB |
メモリ容量 | 2GB | CPU/コア数 | 不明 |
SSL証明書 | あり | サポート内容 | 電話/メール |
ウェブサイトでなんと「月額385円(税込)から使えるVPS」と謳っています。
非常に安価で、価格だけ見れば共用サーバーかと勘違いするかもしれません。コストを抑えて、トライアルの位置づけでVPSを試用してみたい方にもおすすめです。
【VPS】Speever(スピーバー) 「VP2-alma-plesk」
最後に、弊社サービスのSpeeverについてご紹介いたします。
![](https://speever.jp/speever2021/wp-content/uploads/2022/01/image-13-1024x525.png)
初期費用 | 3,300円 | 無料期間 | なし |
月額費用 | 5,610円 | ディスク容量 | 50GB~ |
メモリ容量 | 2GB | CPU/コア数 | 1コア |
SSL証明書 | あり | サポート内容 | 電話/メール |
Speeverは、弊社ライド株式会社が運営するレンタルサーバーサービスです。
SpeeverのVPSは、初めてレンタルサーバーを利用される方に特におすすめしたいサービスです。
丁寧なサポートはご利用者さまからもご好評いただいており、初めてでもしっかりとサイト開設までサポートいたします。
また、Speeverでは低価格から運用していただきやすい価格設定にしています。
サービスプランを4つ設けており、利用目的に応じたプランをお選びいただければ全体のコストを抑えられます。
さらに、リソースが足りなくなったときは、簡単にリソースのみオプションで追加していただけます。
VPSをご検討中の方は、ぜひ一度Speeverのサポートセンターまでお電話ください。品質と対応のよさをモットーに、サーバー選びのサポートをさせていただきます。