ページエクスペリエンスとは

この記事の目的
今やビジネスにおいてコンピュータ・情報・通信などを中心とする「IT用語」に対する知識は欠かせません。
あまり馴染みがない各分野のIT用語を、なるべく専門用語を使わずに解説していきます。

この記事の対象読者
Web制作を始めたばかりの人。
自社のWebマーケティングを任された人。
専門用語についていろいろ知りたい人。
Webマーケティングを行なっているが、言葉の定義を再確認したい人。
など、Webに限らずDXに携わるすべての方に。

目次

ページエクスペリエンスとは?

ページエクスペリエンス(Page Experience)とは、Googleが公開しているWEBサイトの利便性を測る指標で、WEBサイト内に書かれているコンテンツ情報以外の価値を判断します。検索結果の順位に影響を及ぼします。
Googleはページエクスペリエンスの概念を2010年代後半から順次導入しており、ページエクスペリエンスの評価が検索順位にも影響を与えます。

なお、評価の優先度は【コンテンツの質の高さ>ページエクスペリエンスの良さ】であり、コンテンツの質が同程度のWEBページがある場合、ページエクスペリエンスが良好な方が上位になります。

ページエクスペリエンスの4つのシグナル

ページエクスペリエンスは、実際にどのような指標を持つのか、Googleが発表している、ページエクスペリエンスにおける重要な基準を大きく4つに分けて紹介します。

ウェブに関する主な指標「Core Web Vitals」

Core Web Vitalsはユーザーエクスペリエンスをより優れたものにするためのシグナルです。ページ表示速度や操作性、視覚的安定性などの要素を数値にしたものです。
「Core Web Vitals」には以下3つのシグナルがあります。

LCP(Largest Contentful Paint)

ページの読み込み時間を指します。読み込みが早いほど評価が高く、2.5秒以内にメインコンテンツを読み込まれるのが理想値とされています。

FID(First Input Delay)

「初回入力までの遅延時間」という意味で、ユーザーが最初に行った操作にブラウザが反応するまでの時間を指します。ユーザーのクリックやタップなどを行った際、すばやく応答できているかがポイントで、100ミリ秒以内に応答すれば良好と判断されます。

CLS(Cumulative Layout Shift)

Webページの予期しないページレイアウトシフト(レイアウトのズレ)がどれくらい発生したかを示します。レイアウトが崩れると、ユーザーがクリックしたい場所に広告が入るなどの誤操作が起きて、ユーザーエクスペリエンスが阻害されますので、CLSのスコアが低いほどズレが少なく高評価となります。

モバイル ユーザビリティ

WEBサイトがスマートフォンなどのモバイルデバイスに表示が最適化(スマホ対応)されていれば、モバイル ユーザビリティが高い(モバイルフレンドリー)と評価されます。モバイルユーザーが多くなったことにより、Googleは2018年からページエクスペリエンスの評価指標の一つとしてモバイル ユーザビリティを導入しています。モバイルフレンドリーであることは現代では事実上必須ですので必ず対応する必要があります。

HTTPSセキュリティ

HTTPSとは「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略で、インターネット上で安全に通信を行うための技術です。GoogleはWEBサイトがHTTPS通信を導入している(SSL化されている)かどうかを評価しています。

SSL化されていない通信は簡単に内容が解析できるため、ECサイトなど、ユーザーの個人情報を扱う通信ではSSL化は必須です。
SSL化サイトはブラウザのURLに鍵のマークや「保護された通信」などの文言が表示されます。

煩わしいインタースティシャルがない(No Intrusive Interstitials)

「インタースティシャル」とは、画面上に突然現れる広告(ポップアップ広告、オーバーレイ広告)の一種で、「煩わしいインタースティシャル」とは、サイズが大きすぎるなど、ユーザーの利便性を阻害する広告などを指します。

Googleは煩わしいインタースティシャルを「ユーザーのコンテンツ閲覧を妨げる」として低い評価を与えています。

ページエクスペリエンスの確認方法

PageSpeed Insights

PageSpeed Insights はGoogleが提供するページ読み込み速度計測ツールです。
PC版とモバイル版のそれぞれの評価の確認と改善点を指摘してくれます。

PageSpeed Insightshttps://pagespeed.web.dev/

Google Search Console

Google Search Console内のページエクスペリエンスレポートで、ページエクスペリエンスの評価を確認できます。

Google Search Consolehttps://search.google.com/search-console/

モバイルフレンドリーテスト

モバイル ユーザビリティの評価は、Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」で計測できます。

モバイルフレンドリーテストhttps://search.google.com/test/mobile-friendly

ページエクスペリエンスのアップデート

Googleが公表しているページエクスペリエンスで重要な指標は上述の通りですが、この指標は毎年見直しされるのが通例です。指標が変更されることを念頭に、ページエクスペリエンスの定期的な確認が必要です。

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この記事を書いた人

肩書:Webエンジニア兼Webライター
名前:さのくん
経歴:大学在学中にオペレーションズリサーチ分野を学ぶ過程でプログラミングを習得。
その後は不動産業界に従事しつつ、サイドビジネスとしてWebエンジニアを兼業。フロントエンド開発を得意とする。
Webライティング歴:1年超で執筆数は累計30記事を超える
使用言語:C言語, HTML/CSS/Sass, Javascript, Typescript, PHP, Shopify(Liquid HTML)

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