WordPressにおすすめのVPSは?メリットとデメリットも解説

誰でも手軽にWebサイトを作成できるようになった昨今、無料のWebサイト作成ツールとして特に人気なのがWordPressです。実際に、WordPressを使ってサイトを立ち上げる方が増えてきています。
しかし、WordPressでサイトを開設するには、当然ですがサーバーを準備しないといけません。

サーバーには「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS(仮想専用サーバー)」とさまざまな種類があり、どれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
なかでもVPSは、専用サーバーのように自由度が高く、共用サーバーのように費用を抑えられることから、導入を検討する中小企業も多い印象です。

そこで本記事では、VPSの概要やVPSでWordPressを構築するメリット、デメリットを解説していき、最後におすすめのVPSをご紹介します。
WordPressサイトを開設するためのサーバー選びでお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.VPSとは?

まず、VPSとは「Virtual Private Server」の略称です。日本語で訳すと「仮想専用サーバー」と表現されます。”VPS”よりも”仮想専用サーバー”の方が、もしかしたら認知度が高いかもしれません。

VPSのスペックとしては、共用サーバーと専用サーバーの中間に位置します。コストについても同様に、共用サーバーよりは高く、専用サーバーに比べると安価です。
通常、共用サーバーと比較されるケースが多いVPS。理由として、多くのユーザーが該当する利用目的では、選択が共用サーバーかVPSの2択になるためです。
両者の違いはさまざまありますが、共通点は1台の物理的なサーバーを複数のユーザーで共有する点です。後ほどご説明しますが、これはVPSのメリットでもあり、デメリットでもあります。

また、利用目的によっては専用サーバーと比較して、どちらを導入すべきか検討すべきケースもあります。ただし、利用目的が限られ専門知識も必要になるため、ケースとしては多くないといえるでしょう。

もちろん、「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS(仮想専用サーバー)」と、どのサーバーを利用したとしてもWordPressは利用できます。

利用目的によって選ぶべきサーバーに違いはありますが、中小企業の多くは、サーバーにVPSを選ぶことでメリットを得られるケースが多いといえます。
自社の利用目的がVPSに向くのかを検討するためには、メリット・デメリットをしっかり把握しておくことが大切です。

そこで次章からは、WordPressの利用をテーマとして、VPSを選ぶことでどんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介していきます。
VPSにおける共用サーバーとの違いや専用サーバーとの違い等については、以下のページで詳しく記述しています。ぜひあわせてご覧ください。

2.VPSでWordPressを構築するメリット

まず、VPSを使ってWordPressを構築する「メリット」から紹介していきます。

VPSのメリット
  • 管理者権限が付与される
  • コストパフォーマンスに優れている
  • Webサイトの表示が早い
  • 他のユーザーの影響を受けにくい

上記4つのメリットについて、それぞれご紹介していきます。

2-1.管理者権限が付与される

VPSの大きなメリットは、管理者権限が付与される点です。これは、共用サーバーにはない大きな違いです。
管理者権限は”root権限”ともいわれ、自身に割り当てられているサーバー領域に対して管理者の立場で作業ができるというものです。

一方、共用サーバーでは、管理者権限が付与されません。”共用”と付くとおり、さまざまな環境を複数ユーザーで共同利用します。
あくまで複数の中の1ユーザーであり、共有領域の設定を変更できる立場ではないのです。

管理者権限があると、自分が希望するアプリケーションをインストールできたり、サーバー設定の変更などができたりします。
管理者権限が必要なこれらの設定は、レンタルサーバーの主な用途であるメール・ウェブサイトの利用において必須ではありません。
そのため、細かな設定が必要ない利用目的においては、管理者権限がない共用サーバーでも十分に運用が可能です。

しかし、管理者権限があることでより自由度の高い運用が可能になり、幅広い範囲の目的を実現できます。
今後の運用において、アプリケーションのインストールや細かなサーバーの設定が必要になるケースが考えられるのであれば、VPSを選んでおくと後々メリットを享受できます。

2-2.コストパフォーマンスに優れている

VPSはスペックを考えると、コストパフォーマンスに優れているといえます。

まず、VPSと共用サーバーとを費用面で比べると、スペックや機能が高い分、当然コストは高くなります。
共用サーバーの場合、サービスによっては非常に安価で、月額数百円といったサービスも多々あります。対して、VPSはだいたい月額3,000円以上です。

次に、専用サーバーと比べた場合には、VPSは圧倒的に安価といえます。
専用サーバーの料金は、サービスにもよりますが月額1万円ほど。VPSの月額3,000円とは7,000円もの差があるのです。

機能面を比較した場合、VPSは専用サーバーに近い自由度やスペックをもっているため、スペックのわりには安価であり、コストパフォーマンスがいいサービスといえるでしょう。

2-3.Webサイトの表示が早い

Webサイトの表示が比較的早い点も、VPSのメリットです。

VPSは共用サーバーとは違い、ユーザーごとにメモリやCPUといった専用のリソースが割り当てられます。そのため、比較的安定したサーバー運用ができます。

他ユーザーの影響を受けにくいうえサーバー自体のスペックが高めなため、Webサイトの表示が比較的早い傾向にあるのです。

Webサイトの表示速度は、SEOの観点からみても非常に重要です。表示速度が遅いサイトは訪問者に不満を感じさせ、SEOの評価にも影響を与えてしまうからです。

共用サーバーでは基本的に表示速度を変えられませんが、VPSなら表示速度を上げる施策を実現していけます。

アプリケーションをバージョンアップさせたり、サーバー内の細かな設定変更をしたりすることで、サイトの表示速度向上のために調整ができるのです。

ただし、VPSは表示速度が比較的早い傾向にありますが、表示速度を保証しているわけではありません。

仮に表示速度重視で共用サーバーからVPSへの移行を検討されている場合、必ず表示が早くなるわけではないため、あらかじめ注意しておきましょう。

2-4.他のユーザーの影響を受けにくい

VPSは共用サーバーと比べ、他ユーザーの影響を受けにくい特長があります。

これは、メモリやCPUをはじめとしたサーバー利用におけるリソースを他のユーザーと共有しないためです。

共用サーバーでは、1台の物理的なサーバーを他のユーザーと共有します。

そのため、他のユーザーがリソースを使いすぎるとサーバーの動きに支障をきたし、Webサイトの表示速度が遅くなるなどの影響を受けてしまうのです。

一方、VPSでは仮想空間において専用の領域が割り当てられるため、他ユーザーからの影響を受けません。

仮に他ユーザーがリソースを過剰利用したとしても、割り当てられたリソースを侵害されることはないのです。

3.VPSでWordPressを構築するデメリット

ここまでVPSのメリットをご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。大きなデメリットとしては、サーバー管理における専門知識が必要になる点です。

コスト面についてはお金で解決できるかもしれませんが、特に技術面は会社によっては大きな課題になるかもしれません。

契約後に”自社内では対応が厳しい”といった事態に陥らないよう対応可否は把握しておきましょう。

VPSのデメリット
  • サーバーの管理は自分でしないといけない
  • サーバーへの負荷を考えて管理する必要がある

上記2点について、それぞれご紹介します。

3-1.サーバーの管理は自分でしないといけない

VPSの大きなデメリットとなるのが、サーバー管理を自分で行う点です。
「サーバー管理を自分で行う」とは、サーバーの設定変更やトラブルの対応を自分で実行しなければならないということ。

つまり、ある程度の専門知識がなければサーバー管理が難しいといえます。

共用サーバーと違い、VPSでは利用するサーバーにおける”管理者の権限”が与えられている代わりに、管理もしなければなりません。
「サーバー業者がいい具合に対処しておいてくれるだろう」と考えていると危険です。

実際、トラブル発生時にサーバー業者のサポートセンターへ連絡すると「管理者権限で対応可能な事案なので、ユーザー側で対処するように」と促されるケースもあります。
もちろん、サーバー業者側にはエンジニアやプログラマーがいるので、代わりに作業を実施する技術はあります。ただし、本来ユーザーが実施する内容であれば有償作業になる可能性もあるのです。

3-2.サーバーへの負荷を考えて管理する必要がある

VPSでは、サーバーへの負荷も考えながら管理していかなければなりません。
負荷が大きすぎるときには、サーバーがダウンしてしまう可能性もあるため注意が必要です。

実際に「サーバーがダウンしてしまう」ケースは多くありませんが、VPSのリソースを考えた運用をしなければ、共用サーバーよりもサーバー負荷が大きくなってしまう可能性もあるのです。

共用サーバーでは複数名で1台のサーバーのリソースを共有するため、他ユーザーの利用負荷が少なければ一時的にVPSユーザー並みの環境を運用できます。

一方、VPSのリソースはユーザーごとに専用領域を割り当てられますが、逆にいえば、割り当てられているリソースを超えた運用はできないわけです。

利用可能なスペックを超えて、過剰な負荷をサーバーに掛けた場合、サーバーの挙動に不具合が生じて、最悪ダウンしてしまいます。

メールが遅れて届く、ウェブサイトの表示が遅いといった予兆が現れ、最終的に機能が停止します。

このような事態を防ぐためには、日ごろからリソースに見合った運用ができるよう、サーバーを管理していかなければならないのです。

4.WordPress構築に適したVPSをご紹介

実際にVPSを検討していても、「レンタルサーバーを調べると業者もプランもたくさんあってよくわからない」といった声をよく聞きます。

そこでここからは、実際にWordPressをVPSで使うケースを想定し、運用に適したVPSをご紹介します。

WordPress構築におすすめのVPSサービスは、以下の5つです。

尚、当記事に記載の情報は「2022年3月25日」時点の情報です。

  1. さくらのVPS 「2G」
  2. KAGOYA CLOUD VPS 「メモリー4GB」
  3. Conoha VPS 「2GB」
  4. お名前ドットコム「メモリ2GBプラン」
  5. Speever(スピーバー) 「VP2-alma-plesk」

ひとつの参考情報として、レンタルサーバーの選定に役立てていただけるとうれしいです。

4-1 : さくらのVPS「2G」

https://vps.sakura.ad.jp/

初期費用無料月額費用1,738円※1
サーバー容量100GBメモリ2GB
CPU3コアサポート体制電話|メール|チャット
※1:ゾーンが石狩第1の場合

さくらのVPSは、レンタルサーバー大手のさくらインターネットが提供しています。
VPS等のレンタルサーバーを検討された方であれば、恐らく一度は候補にあがるほどレンタルサーバー業界では有名な企業です。
さくらインターネットは、物理的なサーバーを管理するデータセンターを自社で運営しており、安心して利用できます。
レンタルサーバープランは十分なスペックをもっているほか、電話サポートにも対応しています。

4-2 : KAGOYA CLOUD VPS 「メモリー4GB」

https://www.kagoya.jp/cloud/vps/

初期費用無料月額費用1,540円
サーバー容量30GBメモリ4GB
CPU4コアサポート体制電話|メール|チャット

KAGOYA CLOUDのVPSはスペックの変更処理が簡単に実施できます。
これにより、契約しているサーバースペックに不足があった場合でも、WordPress関連のデータを別サーバーに移動させなくてもサーバーのスペックを高められます。
加えて、高速回線を導入されているので表示速度を速めたい方にもおすすめです。

4-3 : ConoHa VPS「2GB」

https://www.conoha.jp/vps/

初期費用無料月額費用1,848円
サーバー容量100GBメモリ2GB
CPU3コアサポート体制電話|メール|チャット

ConoHa VPSはとても安価です。サービスプランによっては共用サーバーと思ってしまうような低価格帯で提供されています。コスト面を気にされる方であれば、候補に入れてもよいと思います。
申込から利用開始までが非常に早く、「25秒でVPS構築完了」をウェブサイト上で謳っています。
サーバーの用意をすぐにしたい方は、検討されてはいかがでしょうか。

4-4 : お名前ドットコム「メモリ2GBプラン」

https://www.onamae.com/server/vps/

初期費用無料月額費用1,446円
サーバー容量200GBメモリ2GB
CPU3コアサポート体制電話|メール|チャット

レンタルサーバーの運用に独自ドメインは不可欠。そして、独自ドメインといえば「お名前.com」とまでいわれるほどドメイン取得においては有名です。
お名前.comではドメイン取得だけでなく、レンタルサーバーの提供も行っています。
メモリ2GBプランはサーバー容量が200GBと大容量であるにもかかわらず安価で提供されています。
ドメインの新規取得を検討されている方にはおすすめです。

4-5 : Speever(スピーバー) 「VP2-alma-plesk」

あわせて読みたい
Speeverの仮想専用サーバー スピーバーの仮想専用サーバーは全世界で多くの導入実績を誇るサーバー管理ツール<Plesk>を採用しています。二要素認証(二段階認証)でのメール送受信に対応した高度な...
初期費用3,300円※1月額費用5,610円
サーバー容量50GBメモリ2GB
CPU1コアサポート体制電話|メール|チャット
※1:事前にお問合せいただくと割引可能

Speever(スピーバ―)は、弊社( ライド株式会社)が提供するレンタルサーバーです。
16年にわたってレンタルサーバーの提供を続けており、導入実績は2万社を超えます。十分なスペックを備えており、安定したサーバー運用を実現できます。
スピーバーの電話サポートはお客さまからの満足度が高く、好評をいただいています。初めてVPSを利用される方でも、細かな設定までしっかりサポートいたします。

VPSをご検討であれば、ぜひ一度お問合せください。


メールやホームページの
「困った!」を解決しませんか?

お取引企業20,000を超える実績を持つスピーバーでは、豊富な知識を持ったIT業務の専門家が 複雑な手続きや設定をサポートし、お客様の挑戦と成長を応援いたします。

スピーバーに相談する
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

肩書:カスタマーサポートスペシャリスト
名前:コーチャン
経歴:カスタマーサポート、事務処理、営業活動等マルチにこなす
   スペシャリスト。お客様にやさしく丁寧にお伝えするのが信条
   またISMSやPマークなどのマネジメントシステムにも精通し
   情報セキュリティーに関する知識も豊富
保有資格:ITパスポート|ドットコムマスターAdvance★
     DX推進アドバイザー|情報セキュリティー管理士|個人情報保護士

まずはお気軽に
お問い合わせください

スピーバーのサポートデスクでは、レンタルサーバーに関するご質問やご相談だけでなく、
お客様のオフィス内でのお困りごと全般のご相談を受付けています。

パソコンの操作、メールの設定、迷惑メールやスパムメールが多くて困るといった、
日常業務でのお困り事をお気軽にご相談ください。

お電話での
お問い合わせは
スピーバーお問い合わせ電話番号:0120-63-1138
0120-63-1138
9:00~18:00(祝祭日を除く月曜日~金曜日)
目次